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Facebookは、約30億人が利用している世界で最も人気のあるSNSであると同時に、詐欺被害に巻き込まれやすいプラットフォームであることをご存じですか?
Facebookのメッセージ機能、Facebook上に掲載されている広告、Facebookマーケットプレイスなどの便利な機能を悪用し、お金や個人情報を騙し取る手口が数多く確認されています。
そこでこの記事では、アメリカで被害が急増してるFacebookに潜む詐欺の手口11選とその対策について詳しく解説していきます。
日本では馴染みのない詐欺手口があるかもしれませんが、これから日本でも被害が急増する可能性も大いに考えられます。
詐欺被害を未然に防ぐためにも、ぜひご参考にしてください。
Facebookに潜む詐欺の手口11選
ではここで、Facebookに潜む詐欺の手口11選をご紹介します。
- 偽のプレゼント当選詐欺
- 在宅勤務の求人詐欺
- 偽の募金詐欺
- マルウェア感染
- Facebookクイズ詐欺
- 乗っ取られたアカウントからセキュリティコードを要求される
- Facebookマーケットプレイス詐欺
- ロマンス詐欺
- フィッシング詐欺
- EC(ショッピング)詐欺
- 仮想通貨詐欺
1:偽のプレゼント当選詐欺
偽のプレゼント当選詐欺とは、「プレゼントに当選した」などと連絡し、手数料や送料などの名目でお金を騙し取る詐欺です。
Facebookの偽のプレゼント当選詐欺では、宝くじなどの実在する企業や人物になりすましたFacebookページを作成し、「当選しました」などとメッセージを送ります。
そして、賞金やプレゼントを受け取るための手数料や税金、送料などの名目でお金を要求し、お金を騙し取るのです。
もちろんお金を支払っても、プレゼントや賞金などは手に入りません。
もし本当のプレゼント企画や宝くじの当選だった場合、手数料や税金、送料などの支払いが発生することは絶対にありません。
そのため、プレゼントを受け取るためのお金を要求された場合は詐欺なので、くれぐれもご注意ください。
- 実在する企業や人物のなりすましからメッセージが届く
- 応募していないプレゼントや懸賞に当選する
- 賞品を受け取るためにお金を支払う必要がある
2:在宅勤務の求人詐欺
在宅勤務の求人詐欺とは、リモートワークができる仕事のオファーを装い、個人情報や手数料などを騙し取る詐欺のことです。
アメリカではコロナをきっかけに、リモートワークができる仕事の人気が非常に高まっていることから、Facebookのメッセージ機能を悪用して偽の仕事をオファーする詐欺が急増しています。
偽の求人では、応募段階で社会保障番号(日本でいうとマイナンバー)や銀行口座の記入を求められたり、応募するための申請料を要求されるということです。
待遇があまりにもよすぎる求人のオファーが来た際は詐欺を疑い、個人情報やお金を安易に渡さないようくれぐれもご注意ください。
- 高額な給与や充実した福利厚生など、条件が良すぎるオファー
- 本来は応募時に必要ない個人情報の記載が求められる
- 応募するために手数料の支払いが求められる
- 「すぐに承諾しないと次の候補者にオファーをだす」など判断を急かしてくる
3:偽の募金詐欺
偽の募金詐欺とは、実在する慈善団体そっくりのWebサイトを作成して寄付を募り、集めたお金を騙し取る詐欺のことです。
また、アメリカのクラウドファンディングプラットフォームのGoFundMeで、実在する慈善団体になりすましたり、架空の募金団体として寄付を募り、お金を騙し取る手口も確認されています。
募金をする際は、主催者の情報を入念に確認したうえで募金するようにしてください。
- 慈善団体のWebサイトが公式サイトであるか確認する
- 主催者の情報を入念に確認する
4:マルウェア感染
FacebookのDM(ダイレクトメッセージ)機能を悪用して、マルウェアに感染するURL付きのメッセージを送信する詐欺です。
メッセージの内容は、「この動画に映っているのはあなたですか?」などという、ついリンクをクリックしたくなるようなメッセージになっています。
こうしたURLリンクをクリックしてしまうと、ログイン情報の入力を要求されてアカウントを乗っ取られたり、マルウェアに感染させるためのWebサイトに誘導されるため、絶対にリンクをクリックしないようご注意ください。
また、このようなメッセージは、詐欺師にアカウントを乗っ取られた友人のアカウントから送られてくるケースが確認されています。
そのため、怪しい内容のメッセージには返信せず、リンクも絶対にクリックしてはいけません。
- 知り合いからのメッセージであっても、怪しい内容やリンク付きのメッセージは無視する
- 知り合いからのメッセージであっても、絶対にリンクはクリックしない
5:Facebookクイズ詐欺
Facebookクイズ詐欺とは、Facebookのアンケートやクイズ機能を悪用して、個人情報を騙し取る詐欺のことです。
Facebookクイズ詐欺では、実在する企業やブランドなどになりすまし、クイズやアンケートを作成する手口が確認されています。
Facebook上にあるクイズやアンケートに回答しただけで個人情報が盗まれ、ダークウェブで販売されてしまう可能性があるため、Facebookのクイズには安易に回答しないようくれぐれもご注意ください。
- アンケートやクイズの作成者を確認する
- 企業やブランドの公式ページが確認する
- 個人情報や銀行口座などの情報には決して答えない
6:乗っ取られたアカウントからセキュリティコードを要求する
乗っ取られたアカウントからセキュリティコードを要求する手口は、アカウントを乗っ取るためのフィッシングメッセージを送信し、ログイン情報を入力させてアカウントを乗っ取ったあとに発生するものです。
詐欺師は、乗っ取ったアカウントからアカウント主の友人に「メールアドレスとセキュリティコードの情報を共有してほしい」などとメッセージを送信します。
そして情報を共有した人物のアカウントを乗っ取り、再びアカウントをハッキングするという手口です。
アカウントの乗っ取りやハッキングを防ぐためにも、メールアドレスやログインに必要な情報は、たとえ友人であっても絶対に教えてはいけません。
- 第三者にログイン情報やセキュリティコードを絶対に教えない
- 友人から不審なメッセージを受け取ったら無視する
7:Facebookマーケットプレイス詐欺
Facebookマーケットプレイス詐欺とは、Facebookのマーケットプレイスを悪用した詐欺です。
Facebookのマーケットプレイスとは、Facebook上で個人や企業が商品を出品したり、購入したりできる場所のことです。
詐欺師は、高額な商品を割引価格で販売すると持ち掛け、購入者に偽物を送り付けたり、マーケットプレイス外での取引を持ち掛け、お金を騙し取る手口が見られています。
Facebookマーケットプレイスを利用する際は、くれぐれもご注意ください。
- 高額商品が低価格で販売されている場合は注意する
- マーケットプレイス外での取引を要求されたら詐欺
- マーケットプレイスで指定された支払い方法以外を指定されたら詐欺
8:ロマンス詐欺
近年、FacebookのDM(ダイレクトメッセージ)を悪用したロマンス詐欺や投資詐欺の被害が急送しています。
詐欺師は、魅力的な人物になりすまして「あなたは運命の人です」などと積極的に愛をささやくようなメッセージを送信します。
巣実から数週間かけて恋人関係や婚約関係になり、ターゲットからの信頼を得たころに、お金を要求します。
そしてお金を手に入れると、詐欺師は音信不通になってしまいます。
- 知り合ってすぐに積極的にアプローチされた場合はロマンス詐欺の可能性がある
- 恋人関係になってもお金を要求されたら詐欺を疑う
- Facebookの投稿の公開範囲を限定する
ロマンス詐欺の詳しい手口はこちらの記事でもご紹介していますので、あわせてご参照ください。
9:フィッシング詐欺
Facebookからのメールになりすました偽のメールを送信し、ログイン情報を盗み取るフィッシング詐欺が確認されています。
中でも、「Facebookコミュニティに違反しているためページが無効になりました」といった内容のフィッシングメールなどをはじめ、多数のフィッシング詐欺被害が確認されていることから、Facebookの公式サイトで注意喚起がなされていました。
フィッシング詐欺を防ぐためには、公式からのメールであっても、メール内のリンクからアクセスせず、アプリや公式サイトを検索したうえで確認するようにしてください。
- 送信者のメールアドレスをよく確認する
- ログイン情報を入力する際は、URLをよく確認する
- 確認を急かすような内容のメールには注意する
10:EC(ショッピング)詐欺
Facebook上に掲載されていた広告のECサイトを利用した結果、お金やクレジットカード情報を騙し取られるという被害が多発しています。
近年、Facebook上には、詐欺業者によって出稿されている広告が大量に掲載されているため、「Facebook上の広告=安全ではない」と考え、Facebookの広告経由でインターネットショッピングをする場合は、被害に遭わないようくれぐれもご注意ください。
- 相場に比べて価格が大幅に安い商品を販売しているサイトには注意する
- 会社概要などをよく確認する
- サイト内に不自然な文言がないかよく確認する
11:仮想通貨詐欺
近年アメリカでは、「豚の屠殺詐欺/豚の食肉解体詐欺(Pig Butchering Scam)」と呼ばれている新たな詐欺手口が急増しています。
豚の屠殺詐欺とは、仮想通貨詐欺で良く見られる手口で、長い時間をかけてターゲットと森羅関係を築いたあとに、投資話を持ち掛けて限界までお金を騙し取る手口のことをいいます。
「長い時間をかけてお金を騙し取る手口」が、「長い時間かけて豚を太らせてから食肉に加工する手口」に非常に似ていることから、豚の食肉解体詐欺(豚の屠殺詐欺)と呼ばれているということです。
Facebook上で知り合った人物から仮想通貨への投資へ勧誘され、お金を騙し取られる被害が相次いでいるため、くれぐれもご注意ください。
また、アカウントを乗っ取り、その人物に成りすまして仮想通貨へ勧誘する手口も確認されているため、あわせてご注意ください。
- SNS上で知り合た人物からの投資勧誘は詐欺
- 友人から突然投資へ勧誘された場合はアカウントが乗っ取られた可能性がある
- 仮想通貨取引所が実績のあるところか、架空の取引所ではないかよく確認する
Facebookに潜む詐欺を防ぐ対策3選
Facebookに潜む詐欺の手口11選をご紹介しましたが、どれも非常に巧妙な手口で詐欺が行われていることがわかりました。
では、Facebookに潜む詐欺を防ぐためにはどうしたらよいのでしょうか。
そこで、今すぐにできるFacebookに潜む詐欺の対策3選をご紹介します。
- FacebookのDMに注意する
- 過剰なうたい文句の広告には注意する
- アカウントのセキュリティ対策をする
FacebookのDMには注意する
メッセージの内容をよく確認することで、詐欺被害に巻き込まれる可能性をグッと減らすことができます。
そのため、見知らぬ人物からのメッセージはもちろん、友人からのメッセージの場合であっても、アカウントが乗っ取られている場合もあるため、少しでも怪しいと感じた場合は必ず無視してください。
- 友人のアカウントから突然、投資へ勧誘される
- 友人のアカウントから突然リンク付きメッセージが送られてくる
- 友人のアカウントからログイン情報の共有を依頼される
- 見知らぬ人物からの他愛ないメッセージ
過剰な謳い文句の広告には注意する
Facebookに潜む詐欺だけに限らず、過剰なうたい文句でターゲットを誘惑し、お金や個人情報を騙し取る詐欺は数多く発生しています。
そのため、過剰なうたい文句の広告にはくれぐれもご注意ください。
- 偽の求人詐欺の場合、待遇が良すぎる求人
- EC詐欺の場合、相場より大幅に安い値段の商品が出品されている
- すぐに稼げると謳う投資
アカウントのセキュリティ対策をする
Facebookに潜む詐欺では、深刻なアカウント乗っ取り被害が確認されています。
そのため、Facebookアカウントのセキュリティ対策を行うことが非常に有効です。
- Facebookの「セキュリティ診断ツール」を利用する
- ログインアラートをオンにして、新しいデバイスやブラウザからのログインが確認された場合は通知されるようにする
Facebookに潜む詐欺には要注意!
いかがでしたでしょうか。
Facebookは幅広い年代の方に使用されており、非常に便利なSNSである一方で、詐欺被害に巻き込まれやすいという側面も持ち合わせています。
今回この記事でご紹介したFacebookに潜む詐欺11選は、アメリカで被害が急増している詐欺手口であるため、日本ではあまり馴染みのない詐欺があったかもしれません。
しかしアメリカで急増した詐欺は、遅れて日本に上陸することは十分に考えられるため、事前に手口を知っておくことはとても大切です。
この記事を通して、一人でも多くの方が詐欺被害を防げる一助になれば幸いです。