【オークション詐欺の逮捕事例】ロレックスを出品すると偽り現金詐取
 

目次

 

高級腕時計として知られている「ロレックス」は、コロナウイルスのパンデミックやウクライナ侵攻などといった世界情勢の影響を受け、正規販売店だけでなく中古のロレックスを扱う店でも、手に入りにくい状況が続いています。

また、ロレックスの正規販売店での購入が困難な状態が続いていることなどから、中古価格が新品価格を上回る現象が起きており、需要に供給が追い付かない状態です。

 

そんなロレックスの品薄状態を悪用し、オークションサイトでロレックスを出品すると偽り、お金を騙し取る詐欺が発生しました。

 

そこでこの記事では、2023年10月に報じられた、オークションサイトでロレックスを出品すると偽り、商品代金を騙し取ったとして男が逮捕された事例をご紹介します。

 

オークション詐欺の逮捕事例

オークション詐欺の逮捕事例

 

インターネットのオークションサイトに、高級腕時計「ロレックス」を出品し、商品代金を騙し取ったとして東京都に住む無職の男(19)が詐欺容疑で逮捕されました。

 

警察によりますと、男は2023年2月にオークションサイトを通じて高級腕時計「ロレックス」を出品し、落札した栃木県の会社役員の男性から現金250万円を騙し取った疑いが持たれているということです。

 

男性は、出品者の男からオークションサイト外での取引を指示され、オークションサイトを通じて金銭のやり取りをするのではなく、男から指定された口座に直接現金を振り込んだといいます。

 

しかし、現金を振り込んでから4日後、男性の自宅に届いたのは「ロレックス」ではなく「ペットボトルの麦茶」でした。

その後、男性が警察に相談したことから事件が発覚し、出品者の男が逮捕されました。

 

男は取り調べに対し、「自分はお金を引き出しただけ」と容疑を否認しており、警察は経緯を詳しく調べているということです。

 

 

逮捕事例のポイントを解説

逮捕事例のポイントを解説

 

今回ご紹介したオークション詐欺の逮捕事例は、オークションサイトにロレックスを出品し、落札した男性に対してロレックスではなくペットボトルを発送し、商品代金を騙し取ったという非常に悪質な手口による詐欺事件でした。

 

ではここで、今回のオークション詐欺のポイントを解説します。

 

 

「ロレックス」を出品すると偽り現金詐取

 

オークション詐欺では、実際の商品が手元にないにもかかわらず、架空の商品を出品して商品代金を騙し取る手口が確認されています。

 

近年、特に増えているのが、世界的に品薄で正規販売店でも手に入りにくい高級時計「ロレックス」をオークションサイトで販売すると偽り、お金を騙し取る詐欺手口です。

今回ご紹介した事例のように、ロレックスではなくペットボトルの麦茶が届いた、という事例や、商品が届かない・偽物のロレックスが届いた、という被害事例が非常に数多く発生しています。

 

商品を落札する前に、出品者の評価や出品情報の詳細を確認し、悪い評価が多い場合や、新規アカウントで取引履歴がない場合、取引を避けた方が良いでしょう。

しかし、正規販売店や中古市場でも手に入りにくい高額商品を、オークションサイトやフリマアプリ等で落札すること自体が非常に危険であると考えられます。

 

詐欺被害を防ぐためにも、ロレックスをはじめとする入手困難な人気商品は、正規販売店や、鑑定を行って買取・販売をしている中古の腕時計専門店などで購入するようにしてください。

 

 

オークションサイト外で直接振り込みをさせる

 

オークション詐欺では、オークションサイトを介さない取引を持ち掛ける手口が見られています。

その際、「オークションサイト外で取引することで、手数料がかからないため、その分安く出品できる」などと嘘を言い、電子マネーや銀行振込などでの支払いを要求してきますが、絶対に応じてはいけません。

 

オークションサイトではエスクローサービスを採用していることも多く、商品の受け渡しや代金の支払いが確実に行われるよう対策をとっているため、「商品が届かない」「全く別の商品が届いた」などの場合には、出品者に対して商品代金が支払われないような仕組みになっています。

 

そのため、オークションサイトを介さない取引を持ち掛けられた時点で詐欺であると考えられるため、直接お金を振り込んだり送金したりしないよう、くれぐれもご注意ください。

 

 

 

オークション詐欺の返金方法

オークション詐欺の返金方法

 

「オークション詐欺の被害は返金できる?」という疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

 

結論からお伝えしますと、被害状況によって異なりますが、返金を受けられないケースが非常に多くなっています。

ですが、返金の可能性は0ではありません。

 

そこで、オークション詐欺で考えられる返金方法をご紹介します。

 

 

オークションサイトの補償制度を利用する

 

オークションサイトによって異なりますが、オークションサイト独自の補償制度が利用できる場合があります。

ただし、利用条件や金額の上限が設定されているため、全てのケースに適用されるわけではありません。

 

日本最大級のオークションサイト、Yahoo!オークションでは以下のような補償制度が提供されています。

Yahoo!補償では、ヤフオク!、Yahoo!ショッピングの落札・購入時に発生した事故やトラブルを補償する「お買いものあんしん補償」や、Yahoo! JAPANカードで決済した場合の返品補償やインターネットのトラブルに備える「プラチナ補償」など各種補償サービスを提供しています。

Yahoo!補償について

その他の補償制度は、各オークションサイトの規約をご確認ください。

 

また、今回ご紹介したロレックスの商品代金を騙し取られた事例のように、オークションサイト外で取引を行ってしまった場合には、オークションサイトの補償は適用されませんので、くれぐれもご注意ください。

 

 

振り込め詐欺救済法に基づく返金を受ける

 

今回ご紹介したオークション詐欺の事例のように、オークションサイト内でのお金のやり取りではなく、銀行口座振り込みによりお金を騙し取られてしまった場合には、2007年に制定された振り込め詐欺救済法により、被害金の返金が叶う可能性があります。

 

振り込め詐欺救済法に基づく返金までの流れ

引用:金融庁HP「振り込め詐欺等の被害にあわれた方へ」

 

振り込め詐欺救済法とは、銀行振込によってお金を騙し取られた場合に警察や振込先の金融機関に連絡を行えば、振り込んだ口座を凍結し、その口座の残高や被害額に応じて、被害額の全部または一部の返金を受けられるものです。

 

銀行振込による詐欺被害に遭った場合は、いち早く口座を凍結することで返金を受けられる可能性が高まります。

 

そのため、偽サイトによるオークション詐欺の被害に遭ってしまった際は、速やかに警察へ相談するようにしてください。

 

 

オークション詐欺には要注意

オークション詐欺には要注意

 

ロレックスをはじめとする入手困難な人気商品は、正規販売店や中古市場でも手に入らないことから、最終手段としてオークションサイトやフリマアプリの利用を考える方も多いでしょう。

しかし、お金を騙し取られてしまっては元も子もありません。

 

そのため、高額商品を購入する場合

  • オークションサイトやフリマアプリ等の利用はできるだけ控える
  • 直接取引を持ち掛けられたら絶対に応じない

など、詐欺の被害を防ぐための対策を取るようにしてください。

 

 

オークション詐欺の被害を防ぐためには、事前に手口や事例を知っておくことがとても大切です。

オークション詐欺の事例は、下記の記事でもご紹介しているため、あわせてご参照ください。

 

 

オークション詐欺の手口や返金方法は、こちらの記事で詳しく解説しています。

オークション詐欺の手口・返金方法

 

 

この記事を通して、一人でも多くの方がオークション詐欺の被害を防げることを願っています。

 

 

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