メルカリ詐欺の手口とは?トラブルの対処法や対策を徹底解説
 

 

メルカリは、個人で簡単に商品を出品したり購入したりできる便利なフリマアプリです。

 

自身で不要になった商品を気軽に出品できるだけでなく、欲しい商品が定価より安い価格で手に入るなど、とても便利なフリマアプリである一方で、メルカリのシステムを悪用した詐欺が横行しています。

 

そこでこの記事では、メルカリで発生している詐欺の手口や、トラブルに巻き込まれた際の対処法や被害防止の対策について解説していきます。

 

 

メルカリ詐欺の手口とは

メルカリ詐欺の手口とは

 

ではここで、メルカリ詐欺で良く見られる手口を解説します。

 

 

箱だけを販売する詐欺

 

メルカリ詐欺では、商品を販売すると見せかけ、箱だけを販売する詐欺が確認されています。

 

箱だけ販売詐欺とは、ゲーム機やトレーディングカード、高級バッグや時計などの「箱だけ」をほぼ定価で出品する手口です。

 

出品情報の説明文に、分かりにくく「箱のみ」などと記載があり、気づかずに購入してしまうと、高額な商品代金を騙し取られてしまうのです。

 

箱だけ詐欺を防ぐために、購入者は事前に出品情報を確認することがとても大切です。

 

 

偽物詐欺

 

メルカリでは、「ブランド品などを購入したら偽物が届いた」という偽物詐欺の被害が確認されています。

 

偽物詐欺は、ブランド品やポケモンカードなどのトレーディングカード、高級品などで良く見られています。

メルカリで出品されている商品が偽物かどうか見分けることは非常に難しいだけでなく、出品者自身が偽物だと気づかずに出品している場合があります。

 

偽物詐欺を防ぐためにはメルカリで高額な商品を購入することを避けることが一番ですが、購入したい場合は、商品受け取り後に古物商などで商品を鑑定して本物であることの確認が取れてから受け取り通知をするなども有効であると考えられます。

また、商品の鑑定結果で偽物であると判明した場合、出品者に返品依頼とメルカリの運営に偽物であったということを伝えたうえで返金手続きを進めるとよいでしょう。

 

 

返品すり替え詐欺

 

返品すり替え詐欺は、近年メルカリで急増してる詐欺被害です。

 

返品すり替え詐欺とは、出品者は正当な商品を販売したにもかかわらず、購入者からありもしないクレームをつけられて返品を要求され、返品に応じると、出品者が販売した商品とは異なる商品が返送されるというものです。

 

この手口は近年メルカリで非常に増えており、トラブルも急増しています。

 

購入者は、「商品が偽物だった」「商品が説明と異なる」などとクレームをつけ、返品を求めます。

正当な返品要求の場合もありますが、返品すり替え詐欺ではありもしないクレームをつけられることが特徴です。

 

ここで出品者が返品に応じてしまうと、購入者に購入代金が返金され、商品の売上代金が手に入らないだけでなく、出品者は正当に出品した商品を騙し取られてしまいます。

そして購入者は実質無料で本来の商品を手に入れること人成功するという、非常に悪質な詐欺手口です。

 

メルカリでは、購入者と出品者間のトラブルは、当事者間でやり取りするよう求めているため、出品者が泣き寝入りしてしまうことが多いようです。

 

そのため、高額な商品やレア商品を出品する場合は、すり替え詐欺防止の対策を徹底することが大切です。

 

 

発送しました詐欺

 

メルカリには、商品発送通知後から9日後の13時以降は、購入者が受け取り評価をしていない場合でも自動で取引を完了するというシステムがあります。

 

このシステムを悪用したものが、発送しました詐欺です。

 

発送しました詐欺では、実際には商品を発送していないにもかかわらず発送通知を送り、自動で取引が完了するまで購入やに連絡をしないという手口が見られています。

 

購入者が発送通知に気づかなかった場合、商品が届いていないにもかかわらず、自動的に取引が完了し、お金を騙し取られてしまうのです。

 

そのためメルカリで商品を購入する際は、出品者からの発送通知や連絡などをこまめに確認するようにしましょう。

 

 

先に受け取り評価を要求する詐欺

 

先に受け取り通知を要求する詐欺とは、商品が到着する前に「受け取り評価を要求する」という手口です。

 

出品者が商品到着前に受け取り評価を要求するのは、商品に問題があったり偽物だったりするからです。

返品要求や取引キャンセルをされないために、先に受け取り評価をするよう要求するです。

 

受け取り評価をしてしまうと、受け取り評価の取り消しや返品要求、取引キャンセルができないため、先に受け取り評価をするよう要求されても絶対に応じてはいけません。

また、取引相手が先に受け取り評価を要求する相手の場合、取引をキャンセルしたりメルカリの運営事務局に連絡をしましょう。

 

 

フィッシング詐欺による不正利用被害

 

近年非常に増えているのが、メルカリを装ったフィッシングメールからアクセスし、メルカリのログインIDやパスワード情報を入力すると、アカウント情報を盗み取られ、メルカリのアカウントを不正に利用されてしまう、という被害です。

 

メルカリの発表によりますと、メルカリの不正利用は2021年末から増加し、2022年6月までに合計16億円を補填金として計上したといいます。

 

メルカリでの不正利用被害では、メルカリやメルペイからのログインを促す案内メールを装ったメールやSMSを送信します。

そして、フィッシングメール内に記載されているURLにアクセスし、メルカリやメルペイのログイン情報を入力してしまうとアカウントを不正利用されてしまいます。

 

フィッシング詐欺を防ぐためには、公式からのお知らせメールであっても、メール内のURLリンクをクリックしないことが大切です。

 

フィッシング詐欺の詳しい手口は、こちらの記事でもご紹介していますので、あわせてご参照ください。

フィッシング詐欺の手口

 

 

 

メルカリ詐欺に巻き込まれた場合の対処法

メルカリ詐欺に巻き込まれた場合の対処法

 

では、メルカリ詐欺の被害やトラブルに巻き込まれた場合はどうしたらよいのでしょうか。

そこで、メルカリ詐欺に巻き込まれた場合の対処法をご紹介します。

 

 

メルカリの運営に連絡する

 

メルカリでトラブルに巻き込まれた場合は、まずはメルカリの運営事務局に被害を報告しましょう。

 

しかしメルカリでは、出品者と購入者のトラブルは基本的に当事者間で解決するよう指示をされるため、トラブルに介入してくれることはないようです。

 

返品すり替え詐欺などの悪質な手口の場合、何度も運営事務局に事態の悪質性や出品者の正当性を主張することで、メルカリの運営事務局が返金解決してくれることもあるようなので、根気強く運営事務局へ連絡してみることもよいかもしれません。

 

ですが、メルカリの運営事務局が全く対応してくれないケースも多いため、その場合は下記でご紹介する方法もあわせてご検討ください。

 

 

消費者生活センターに相談する

 

メルカリで詐欺被害やトラブルに巻き込まれ、トラブル解決に至らない場合は消費生活センターに相談してみるとよいでしょう。

 

消費生活センターへ相談することで、トラブルを解決するための方法などのアドバイスがもらえる可能性がありますので、メルカリ運営事務局への報告とともに、消費生活センターへ相談してみることが大切です。

 

相談先

消費者ホットライン
188

国民生活センター 平日バックアップ相談
03-3446-1623

 

 

警察に被害届を提出する

 

メルカリで詐欺被害やトラブルに巻き込まれた際、警察に被害届を提出することで、犯人逮捕につながる可能性があります。

 

ただし、犯人が逮捕された場合でも騙し取られたお金の金請求は困難であると考えられます。

なぜなら、警察の役割は犯人を捕まえることであり、「民事不介入の原則」があるため、犯人の返済能力の有無にかかわらず返金請求には介入してくれないからです。

 

返金される可能性は低いかもしれませんが、警察に被害届を提出することは有効な手段ですので、まずは警察に相談してみると良いかもしれません。

 

 

少額訴訟を起こす

 

返金を求めるために、少額訴訟を起こすことも有効な手段だと考えられます。

 

少額訴訟とは、60万円以下の支払いを求める場合に利用できる簡易的な訴訟のことです。

少額訴訟は1回の期日で審理が完了するため、原告側の負担が少なく済むことが特徴です。

 

少額訴訟は勝率90%と言われており、勝訴した場合には少額訴訟を起こすためにかかった費用などを被告側に請求することができますが、証拠書類の作成など入念な準備が必要であるため、商品代金との兼ね合いも考えて検討するとよいでしょう。

 

 

メルカリ詐欺を防ぐ対策

メルカリ詐欺を防ぐ対策

 

では、メルカリ詐欺を防ぐためにはどうしたらよいのでしょうか。

そこで、メルカリ詐欺を防ぐ対策をご紹介します。

 

 

取引相手の評価を確認する

 

メルカリで取引をする際は、取引相手の評価を確認するようにしてみましょう。

 

悪い評価が多い場合や、新規アカウントで取引履歴がない場合は、取引を避けたほうが良いでしょう。

 

評価が良い場合でもトラブルに巻き込まれるケースはあるため、評価を確認することで被害の全てを防げるわけではありませんが、取引相手の評価を確認することで、取引相手が信頼できる人物かどうかを見極める判断材料のひとつとなります。

 

 

出品情報をよく確認する

 

メルカリでは、商品を販売するように見せかけて、実際には箱だけを販売する「箱だけ販売詐欺」が確認されています。

 

「掲載画像はイメージです。箱だけの販売です」などと記載されている場合もあるため、トラブルを防ぐためにも、メルカリで商品を購入する際は出品情報の詳細をしっかり確認するようにしましょう。

 

 

返品すり替え詐欺の対策をする

 

メルカリでは、高額商品やブランド品、人気商品などで見られる「返品すり替え詐欺」による被害が急増しています。

 

悪質な購入者からの返品に応じ、商品をすり替えられてしまった場合、商品がすり替えられたことを証明することが非常に難しいため、泣き寝入りになってしまうかもしれません。

 

そのため、メルカリで商品を出品する際は、シリアルナンバーや個体番号があるものは写真を撮るなど控えをとり、すり替え防止のプロテクションタグを活用するなど、事前のすり替えの防止対策を徹底して行うようにしてください。

 

返品すり替え詐欺の対策
  • 出品する商品の特徴やシリアルナンバー、個体番号などの写真を撮るなど控えをとる
  • すり替え防止のプロテクションタグを活用する

     

     

    フィッシングメールに注意する

     

    メルカリでの出品者・購入者間のトラブルではなく、メルカリのアカウントの不正利用による被害は、フィッシングメールがきっかけになることが多いです。

    そのため、常にフィッシングメールに注意をし、アカウント情報を騙し取られないようご注意ください。

     

    近年のフィッシングメールは、実在する企業の名やロゴを不正に利用し、公式のメールと見分けがつかないほど巧妙な作りになっています。

     

    フィッシング詐欺を防ぐため、メールやSMSに記載されているURLリンクをクリックしないことが大切です。

     

    メルカリアカウントでの不正利用被害に気が付いたら、すぐにメルカリの運営事務局へ連絡してください。

     

     

    メルカリ詐欺には要注意!

    メルカリ詐欺には要注意!

     

    いかがでしたでしょうか。

    メルカリは不要になった商品を気軽に出品できたり、欲しい商品を手軽な価格で購入できたりなど、非常に便利なフリマアプリである一方で、詐欺被害やトラブルに巻き込まれる被害が急増しています。

     

    こうした被害を防ぐためには、高額な商品やブランド品などの取引をしないことが一番ではありますが、メルカリで取引を行う場合は下記の点に注意してください。

     

    メルカリ詐欺の対策
    • 取引相手の評価を確認する
    • 出品情報をよく確認する
    • 返品すり替え詐欺の対策をする
    • フィッシングメールに注意する

       

      また、メルカリ詐欺の被害を防ぐためには、メルカリ詐欺の手口や被害防止対策を事前に知っておくことが何よりも大切です。

       

      この記事を通して、一人でも多くの方がメルカリ詐欺を防げることを願っています。

       

       

       

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