【還付金詐欺】警察の捜査事例「還付金があると謳い500万円詐取」
 

目次

還付金詐欺とは、税金還付などに必要な手続きを装ってATMを操作させお金を騙し取るという、特殊詐欺の一種です。

 

高齢者を狙った特殊詐欺の事件は多く発生していますが、中でも還付金詐欺の被害は増加傾向にあります。

 

ではなぜ還付金詐欺に騙されてしまうのか。どういった手口で還付金詐欺は行われているのか。

 

2023年6月にニュースで報じられた、還付金詐欺の被害事例をご紹介します。

 

還付金詐欺の被害事例

還付金詐欺の被害事例

 

宮城県の女性(60代)が、「介護保険料の還付金がある」という嘘の電話を受け、現金およそ500万円を騙し取られる還付金詐欺が発生しました。

 

警察によりますと、2023年6月、町役場の職員を名乗る男から「介護保険料の還付金があります。金融機関から電話がありますので指示に従ってください」などと電話がありました。

 

話を信じた女性は、金融機関の職員を名乗る男からの指示に従い、ATMで複数回にわたって約500万円を騙し取られたということです。

 

その後、本当の金融機関職員から「特殊詐欺に遭っている可能性がある」と女性に連絡があり、事件が発覚。

 

警察は、還付金の返還に関する連絡が遭った場合は詐欺を疑い、家族や警察に相談してほしいと注意を呼び掛けています。

 

還付金詐欺の被害事例を解説

還付金詐欺の被害事例を解説

 

今回ご紹介した支援詐欺の被害事例は、介護保険料の還付金があると謳い、現金およそ500万円を騙し取った、非常に悪質な詐欺の手口でした。

 

ではここで、この被害事例のポイントを解説します。

 

 

①公的機関を装い電話をしてくる

 

還付金詐欺の典型的な手口として、市区町村役所や税務署などの公的機関を名乗って、還付金が受け取れるといった内容の電話をかけてくるケースが多く見受けられます。

 

また、電話口で「以前に書面で通知書を送った」などと嘘をつくなど、手口は巧妙化しています。

 

公的機関の職員が、付金を知らせる電話をしてくることはありませんので、こういった内容の電話がかかってきた場合は、詐欺である可能性が非常に高いと考えられます。

 

還付金が本当に受け取れるのか確認したい方は、公的機関の公式サイトや電話から、直接問い合わせることをおすすめします。

 

 

②ATMへ誘導する

 

還付金詐欺の最大の特徴は、還付金を受けとるためと謳い、ATMへ誘導させるということです。

 

医療費や税金の還付金があるといって、スーパーやコンビニなどのATMに誘導しますが、ATMで還付金が支払われることは絶対にありません

 

また、役所などの公的機関の職員が、ATMを操作するように連絡することは絶対にありません。

 

そのため、ATMを操作するよう電話口で伝えられた場合は、100%詐欺だと考えられますので、絶対に指示通りに動かないようご注意ください。

 

警視庁の特殊詐欺対策ページでも、注意が呼びかけられています。

 

ATMでお金が返ってくることは、絶対にありません。

引用:警視庁・SOS47特殊詐欺対策ページ

 

こちらもあわせてご参照ください。

 

 

還付金詐欺には要注意!

還付金詐欺には要注意!

 

還付金詐欺をはじめとする特殊詐欺の被害は年々増加しており、手口も巧妙化しています。

 

そのため、家族や大切な人を詐欺被害から守るために、詐欺の手口や予防法を事前に知っておくことが大切です。

 

還付金詐欺の詳しい手口や見分け方は、こちらの還付金詐欺になぜ騙される?巧妙な手口や還付金詐欺の見分け方を解説記事で詳しくご紹介していますので、あわせてご参照ください。

 

還付金詐欺以外にも、お金が受け取れると謳ってお金を騙し取る支援詐欺というものがあります。

支援詐欺も非常に悪質な詐欺手口ですので、こちらの支援詐欺の返金方法を解説記事もあわせてご参照いただければ幸いです。

 

 

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