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「Instagramで知らない人から仮想通貨を勧められた」
「見知らぬ相手からメッセージが届いた」
Instagramを通じて、こんな経験がある方は多いのではないでしょうか。
近年、Instagram(インスタ)のDMから仮想通貨詐欺の被害に遭うという事例が数多く発生しています。
そこでこの記事では、
- Instagramによる仮想通貨詐欺の手口
- 詐欺師が運営するアカウントの特徴
- 仮想通貨詐欺の被害を防ぐ対策
- 仮想通貨詐欺の被害における返金請求の可否
これらについて、解説します。
インスタによる仮想通貨詐欺の手口
Instagramを通じた仮想通貨詐欺は、いったいどのような手口で行われているのでしょうか。
そこで、Instagramにおける仮想通貨詐欺で良くみられる手口3つをご紹介します。
偽のプラットフォームによる手口
詐欺グループによって運営される偽の仮想通貨取引プラットフォームから口座を開設させ、そこに入金されたお金を騙し取る手口です。
また、実在する仮想通貨取引プラットフォームにそっくりの偽サイトを作成し、ログイン情報などを盗み取る手口も確認されています。
Instagramを通じて知り合った相手から、仮想通貨の勧誘を受けた場合は詐欺であると考えられるため、くれぐれもご注意ください。
情報商材詐欺の手口
Instagramによる仮想通貨詐欺では、情報商材詐欺の手口による被害が多く確認されています。
Instagramのアカウントで仮想通貨での成功体験などを投稿し、興味を持って連絡をしてきた人に対し、高額な情報商材やコンサル料を騙し取る手口です。
また、不特定多数の人に対し、「仮想通貨での稼ぎ方を教える」といった内容のDM(ダイレクトメッセージ)を送り付けて、レクチャー料を騙し取る手口も確認されています。
仮想通貨で成功している投稿や、投資で稼げるといった投稿をしているアカウントは、詐欺師の可能性が高いため、情報を鵜呑みにしないようご注意ください。
著名人の名を無断使用した広告による手口
Instagram内で、前澤友作氏や堀江貴文氏、ヒカキン氏など、著名人の画像を無断使用している詐欺広告が数多く確認されています。
また、経済アナリストの森永卓郎氏の画像が無断で使用されている広告も確認されています。
これらの方々は、ご本人の口から「無断使用されている」と明言されており、事の深刻さが窺えます。
↑実際に確認された詐欺広告の一例↑
著名人の画像を使用することで「この人がオススメしているなら大丈夫だろう」と錯覚することを利用した、非常に悪質な手口です。
また、実在する会社名やロゴを無断使用している事例も確認されています。
詐欺広告の詳しい手口は、こちらの記事で詳しく解説しています。
詐欺師が運営するアカウントの特徴3選
詐欺師が運営しているインスタのアカウントは、特徴を知っておくことで見分けることができるようになります。
そこで、詐欺師が運営しているアカウントの特徴を3つご紹介します。
札束やブラント品の画像を投稿している
詐欺師が運営するInstagramアカウントでは、投資で儲かっていることをアピールするために、札束やブランド品の画像が多く投稿されています。
なぜなら、投資で成功した羽振りの良い生活を演出することで、「自分も仮想通貨でお金を稼げるかもしれない」と錯覚させることができるからです。
そのため、札束やブランド品、高級レストランの画像などはインターネットから盗用されたものや、詐欺グループ内で使いまわしている画像であると考えられるため、目に見える情報を鵜呑みにしないようご注意ください。
プロフィール画像が美男美女や外国人
仮想通貨詐欺では、ロマンス詐欺の手口を用いてお金を騙し取る事例が数多く発生しています。
そのため、美男美女や外国人のプロフィール画像を用いて、思わず興味を持ってしまうような人物像を演出することが多いです。
プロフィール画像で詐欺師かどうかを見極める方法として、Googleの画像検索機能を利用する方法があります。
ですが最近では、AIによる人物画像の生成ができるようになったことから判別が難しくなっているため。くれぐれもご注意ください。
子持ち主婦やシングルマザー
金銭的な余裕を求めている方が多い子持ち主婦やシングルマザーなどの主婦層は、Instagramによる仮想通貨詐欺のターゲットになりやすい傾向にあります。
そのため、親近感を抱きやすい子持ち主婦やシングルマザーを装ったアカウントを運営していると考えられます。
「初心者でも稼げる」「忙しいママでも高収入が叶う」などと謳っている主婦層のアカウントには、くれぐれもご注意ください。
Instagramによる仮想通貨詐欺の被害を防ぐ対策
Instagramによる仮想通貨詐欺の被害を防ぐ対策をご紹介します。
Instagramの設定を見直す
Instagramの設定を見直すことで、仮想通貨詐欺をはじめとする様々な詐欺被害を防ぐことができます。
- 非公開(鍵)アカウントに設定する
- ダイレクトメッセージの受信設定を変更する
まずは、自分がフォローしている人のみが閲覧できる非公開アカウントに設定することをお勧めします。
ですが、非公開アカウントに設定しただけでは、詐欺師から送られてくるメッセージを拒否することができません。
メッセージの受信設定を「自分のフォロワー限定」に設定することで、見知らぬ相手からのメッセージを自動的にブロックしてくれます。
↓メッセージ受信拒否設定の手順↓
様々な詐欺被害から身を守るためにも、非公開アカウントに設定し、メッセージ受信拒否設定を行うことをおすすめします。
金融庁に登録されている事業者か確認する
仮想通貨への投資を持ち掛けられた際は、事業者の情報を必ず確認するようにしましょう。
2017年4月1に施行された改正資金決済方により、仮想通貨交換業者の登録がなければ国内で仮想通貨と法定通貨との交換サービスを行うことができません。
また、投資サイトの運営事業者が海外にある場合でも、日本居住者を相手方として金融商品取引業を行う場合には登録が必要です。
そのため、登録されていない事業者はすべて詐欺だと考えましょう。
金融庁から認可を受けている事業者は、こちらから確認できます。
仮想通貨詐欺の被害は返金できる?
当サイトに、「仮想通貨で詐欺の被害に遭ったが、返金はできるか?」というご相談が多数寄せられています。
結論からお伝えしますと、被害状況によって異なりますが、返金請求が困難になるケースが非常に多くなっています。
なぜなら、仮想通貨による送金は、国内の銀行口座振り込みよりも流れが追いにくく、送金先の個人情報開示が困難だからです。
一度送金してしまうと、大切なお金は二度と戻ってこないかもしれません。
少しでも怪しいなと感じたら、警察や国民生活センターに相談してみることをお勧めします。
<金融サービスに関するご相談はこちら>
●金融サービス利用者相談室
☎0570-16811(平日10:00~17:00)
※IP電話・PHSからは、03-5251-6811
<不審な電話などを受けたら>
●消費者ホットライン
☎188
●警察相談専用電話
☎#9110(平日8:30~17:15)
インスタによる仮想通貨詐欺には要注意!
この記事では、インスタによる仮想通貨詐欺の手口や詐欺師の特徴、被害防止対策について解説しました。
前項でもお伝えした通り、仮想通貨詐欺の被害では返金を受けることが困難なケースが非常に多くなっています。
そのため、ご自分の身を守るためにも、Instagramの設定を見直すことや、仮想通貨詐欺の手口や特徴を知っておくことが何より大切です。
当サイトの願いは、仮想通貨詐欺の被害に遭う方が一人でも多く減ることです。
この記事を通して、少しでも多くの方が詐欺被害を未然に防げることを願っております。
仮想通貨詐欺の詳しい手口はこちらの記事で解説していますので、あわせてご参照ください。