ADIA(アブダビ投資庁)の名を騙る仮想通貨詐欺には要注意!その手口とは
 

 

近年、アラブ首長国連邦の政府系ファンドであるアブダビ投資庁(Abu Dhabi Investment Authority:ADIA)の名を騙り、仮想通貨やお金を騙し取る詐欺の被害が急増しています。

 

「Instagramで知り合った人にADIAでの投資を勧められた」

「アブダビ投資庁は国際ロマンス詐欺?」

「ADIA(アブダビ投資庁)で出金できなくなったけど返金できる?」

この記事をご覧の方の中には、ADIA(アブダビ投資庁)についてこのような疑問をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。

 

結論からお伝えしますと、ADIAアブダビ投資庁はSNSで知り合った人物から勧誘されるケースが多く、詐欺業者によって運営されている架空の仮想通貨取引所であると考えられます。

 

実際に当サイトでも、ADIAアブダビ投資庁で仮想通貨詐欺の被害に遭ったという相談が寄せられているだけでなく、高額な被害も確認されています。

 

そこでこの記事では、ADIAアブダビ投資庁が詐欺であると考えられる理由や、返金方法について解説します。

 

※この記事で記載しているADIAアブダビ投資庁は、実在するADIAアブダビ投資庁ではなく、ADIAを騙る詐欺業者のことを指します。

 

アブダビ投資庁が詐欺業者であると考えられる理由

アブダビ投資庁が詐欺業者であると考えられる理由

 

まずはじめに、ADIAアブダビ投資庁の仮想通貨取引所が詐欺であると考えられる理由について、詳しく解説します。

 

 

ADIAアブダビ投資庁の会社情報の詳細が不明

 

ADIAについての調査結果は以下の通りです。

 

業者名ADIA(アブダビ投資庁)
運営会社不明
所在地不明
電話番号不明
メールアドレス不明

 

ADIAの会社情報を調査したところ、ADIAはいつどこで設立された仮想通貨取引所なのか、どんな仮想通貨取引所なのか、といった情報が一切記載されていませんでした。

 

また、メールや電話による問い合わせ方法がないことや、会社の所在地すら不明であることから、通常の仮想通貨取引所では考えられない非常に杜撰な運営が行われていることがわかります。

 

仮想通貨取引所は本来、顧客の大切な資金を預かる場所であるため、会社概要の詳細や安全管理の体制、情報の透明性などが求められますが、問い合わせ方法も一切不明であることから、詐欺業者であると考えられます。

 

 

ドメインが若く、中国で登録されたサイトである

 

ADIA仮想通貨取引所のサイト内から情報を得ることができなかったため、ドメインから調査したところ、ADIAは2023年8月29日に立ち上げられたサイトであることが判明しました。

近年の投資詐欺には、”次々に新しい詐欺サイトを立ち上げ短期間で閉鎖をするため、ドメインが若い”という特徴があることから、ADIA仮想通貨取引所も同様に詐欺業者によって運営されているサイトであると考えられます。

 

また、ADIAはアラブ首長国連邦のファンドであるにもかかわらず、ドメインは中国で登録されていたことがが分かりました。

このことからADIA仮想通貨取引所は、近年非常に問題になっている、中国系の巨大詐欺グループによる投資詐欺である可能性が高いと考えられます。

 

 

アブダビ投資庁は出金できない

 

ADIAが詐欺であると考えられる理由の一つに、出金ができないことがあげられます。

近年の投資詐欺では、「出金できない」ことから詐欺被害に気が付くケースが多く見られているからです。

 

アブダビ投資庁のサイト上では利益がでていると表示されているため、利益分を出金しようとすると、「マネーロンダリングの疑いで出金できない」「決済資金がないと追加入金を求められた」「決済不履行で高額な違約金を請求された」といった保証金や税金、違約金などの名目で追加入金を求められます。

 

「出金できない=投資詐欺」であると考えられるため、被害額を増やさないためにも追加入金は絶対しないようご注意ください。

 

 

ADIAは金融庁に登録されていない

 

海外で運営されている仮想通貨取引所であっても、日本居住者に向けて投資への取引や勧誘、助言などを行う場合、金融商品取引法に基づき、金融庁への登録が必要です。

 

ネット上では、「海外の仮想通貨取引業者は外国の金融ライセンスを取得していれば、日本の金融庁への登録は必要ない」という誤った情報が散見されていますが、外国の金融ライセンスを取得していたとしても、日本居住者に向けて投資への勧誘や助言を行う場合は金融庁への登録が必要です。

 

ADIAは、日本の金融庁への登録がされていないことはもちろん、海外の金融ライセンス情報の記載も一切ないことから、無認可・無登録で仮想通貨取引所を運営している詐欺サイトである可能性が非常に高いと考えられます。

 

近年、無登録事業者による詐欺の被害が多発しているため、株やFX、仮想通貨などの投資を行う際は、金融庁に登録・認可された事業者か必ず確認するしてください。

 

 

ADIA公式サイトから”詐欺の警告”が発表されている

 

実在するADIA(アブダビ投資庁)の公式ホームページでは、ADIAの名を騙り、不当に投資へ勧誘したり、金銭の預け入れを要求したりなどの行為が行われていることを把握しています。

 

ADIA は個人または企業にいかなる形式の銀行サービスも提供せず、金融機関の代理人としての役割も果たしません。

ADIA の公式 Web サイトは、1 つのドメイン名https://www.adia.aeでのみ運営されており、公式 Web サイトに似ている他の Web サイトのホストとは接続されていません。

不審なメッセージを受け取った場合、または ADI に関連すると称する不審な Web サイトを特定した場合は、ドロップダウン リストから [レポート] を選択して問い合わせフォームに記入してください。

(一部抜粋)

詐欺の警告

 

そして、公式ウェブサイトは一つのドメイン名https://www.adia.aeのみで運営されていることから、その他のサイトは全て詐欺であると考えて間違いありません。

 

  • 会社情報の詳細が全くないこと
  • ドメインが若く、中国で登録されたサイトであること
  • 出金できないサイトであること
  • 金融庁に登録されていないこと
  • ADIA公式HPで詐欺への警告が発表されている

 

以上のことから、ADIAアブダビ投資庁の仮想通貨取引所は、詐欺業者によって運営されてる仮想通貨取引所であると考えられます。

 

 

ADIA仮想通貨詐欺の手口とは

ADIA仮想通貨詐欺の手口とは

 

ではここで、ADIA仮想通貨詐欺の手口をみていきましょう。

 

1:SNSから勧誘する

 

ADIA仮想通貨詐欺では、InstagramをはじめとするSNSで知り合った人物から、ADIAアブダビ投資庁の仮想通貨取引所で投資するよう勧誘され、お金を騙し取られる被害が相次いで確認されています。

 

その際、近年アメリカで非常に増えている投資詐欺の手口豚の屠殺詐欺/豚の食肉解体詐欺(Pig Butchering Scam)」が使われる場合があります。

豚の食肉解体詐欺とは、長い時間をかけてターゲットと信頼関係を築いたあとに、投資話を持ち掛けてお金を騙し取る手口のことをいいます。

 

 

 

「投資で儲けているから一緒にやりませんか?」

「私たちの将来のために投資でお金を稼ぎませんか?」

など、詐欺師は様々な口実で投資へ勧誘し、お金を騙し取ろうとします。

 

また、ADIAアブダビ投資庁の仮想通貨詐欺では、イギリス育ちの日本人を名乗る人物からSNSをフォローされ、LINEを交換して連絡を取り合ったことがきっかけで、ADIAでの仮想通貨投資を勧誘され、お金を騙し取られたという被害が報告されています。

 

そのため、SNSで知り合った人物から投資などの儲け話を持ち掛けられた際は詐欺を疑い、家族や警察に相談するようにしてください。

 

 

2:SNS上の詐欺広告から集客する

 

近年、InstagramやFacebook上では、投資への勧誘を謳った詐欺広告が大量に掲載されています。

詐欺広告とは、実在する証券会社の名前やロゴ、実業家や経済学者、著名人などの名や画像を無断で使用した、詐欺グループによって配信されている投資関連の広告のことです。

 

「実在する会社名を騙る」「著名人の画像を無断使用する」といった手口から、投資関連のYouTube動画などを無断盗用して広告を配信するなどといった手口が横行しており、詐欺広告から投資詐欺の被害に巻き込まれるという事例が相次いでいます。

 

投資に関する詐欺広告の共通点は、詐欺広告をクリックするとLINEアカウントの追加へと誘導されるという点です。

 

SNSやインターネット上に掲載されている投資関連の広告をクリックしたのち、LINEアカウントの追加へ誘導された場合は詐欺だと考えられるため、くれぐれもご注意ください。

 

詐欺広告については、こちらの記事で詳しく解説していますので、あわせてご参照ください。

 

 

ADIA仮想通貨詐欺の返金方法は?

ADIA仮想通貨詐欺の返金方法は?

 

当サイトに、「ADIA(アブダビ投資庁)仮想通貨詐欺の返金はできるのでしょうか?」というご相談が多数寄せられています。

 

結論からお伝えしますと、ADIA仮想通貨詐欺の返金は非常に困難であると考えられます。

なぜならADIA仮想通貨詐欺は、口座振り込みやカード決済によりお金を騙し取られる詐欺被害とは異なり、海外送金や仮想通貨を使って入金することが多く、お金の流れを追うことが非常に困難だからです。

 

また、ADIA仮想通貨詐欺について解説しているブログやサイトの中には、弁護士に相談すれば返金の可能性があると謳っているところもあります。

 

ですが、これらの業者の中には、「返金が難しい事案であるにもかかわらず、返金の可能性を謳い、着手金を騙し取る」悪質な業者も確認されています。

 

着手金とは、事件を依頼した段階で発生する費用であり、依頼者の希望が叶う・叶わないにかかわらず原則返金されません。

また、着手金の相場は、被害総額の5%程度で算出されるケースが多いです。

 

被害総額の5%だった場合
被害総額500万円     ⇒ 25万円の着手金
被害総額1000万円   ⇒ 50万円の着手金
被害総額3000万円   ⇒ 150万円の着手金
被害総額1億円         ⇒ 500万円の着手金

 

そのため、被害額が大きければ大きいほど、着手金も高額になります。

ただでさえ詐欺被害による経済的損失を被っている依頼者にとって、高額な着手金が金銭的な二次被害となってしまいます。

 

弁護士や探偵事務所に返金相談をする際、着手金が発生する場合にはくれぐれもご注意ください。

 

 

アブダビ投資庁(ADIA)仮想通貨詐欺には要注意!

アブダビ投資庁(ADIA)仮想通貨詐欺には要注意!

 

この記事では、ADIA仮想通貨詐欺の手口や返金方法について解説しました。

  • 会社情報の詳細が全くないこと
  • ドメインが若く、中国で登録されたサイトであること
  • 出金できないこと
  • 金融庁に登録されていないこと
  • ADIA公式サイトで詐欺への警告が発表されていること

 

以上のことから、ADIAは詐欺業者によって運営されていた仮想通貨取引所であったことが分かりました。

 

アブダビ投資庁(ADIA)は、InstagramなどのSNSで知り合った人物から、ADIA仮想通貨取引所で投資するよう勧誘され、お金を騙し取られるという被害が相次いでいます。

SNSやインターネット上で知り合った人物から投資へ勧誘された場合は詐欺だと考えられるため、騙されないようくれぐれもご注意ください。

 

勧誘手口は巧妙化しており、様々な手口が見受けられていますが、現時点での詐欺の見分け方は以下です。

投資詐欺の見分け方
  • SNSで知り合った人物から投資へ勧誘される
  • SNS上の投資広告からLINEの追加へ誘導される

    投資詐欺を防ぐためには、手口や事例を知っておくことがとても大切です。

     

    当サイトの願いは、仮想通貨詐欺の被害に遭う方が一人でも多く減ることです。

    この記事を通して、少しでも多くの方が詐欺被害を未然に防げることを願っております。

     

    仮想通貨詐欺の詳しい手口はこちらの記事でご紹介していますので、あわせてご参照ください。

    仮想通貨詐欺の手口

     

     

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