【FX詐欺の被害事例】秋田県に住む50代女性が1億2000万円を詐取される
 

目次

 

2023年に入り、秋田県内では特殊詐欺の被害が急増しています。

 

秋田県における2023年9月末時点での特殊詐欺の被害は前年同期を大幅に超えており、極めて深刻な状況が続いています。

また、同年10月には県内過去最高被害額となる1億3600万円の投資詐欺が新たに発生し、メディアやニュースで大きく報じられました。

 

そんな秋田県で、再び巨額のお金を騙し取られる詐欺被害が発生してしまいました。

そこでこの記事では、2023年10月に報じられた、秋田県に住む女性が1億2000万円を騙し取られたFX詐欺の被害事例をご紹介します。

 

1億2000万円を騙し取られたFX詐欺とは

1億2000万円を騙し取られたFX詐欺とは

 

秋田県に住む50代の女性が、SNSの広告にアクセスしたことがきっかけで知り合った人物から投資へ勧誘され、現金約1億2000万円を騙し取られる詐欺被害が発生しました。

 

警察によりますと、被害に遭った女性は2023年7月下旬、SNS上で「儲かる投資」という広告を見つけました。さらに8月上旬にもSNS上で「投資セミナーを受けて稼ごう」という別の広告を見つけたといいます。

 

女性はそれぞれの広告へアクセスし、表示された相手のLINEアカウントとSNS上でやり取りをするようになりました。

その後、相手から外国為替証拠金取引(FX)や原油、金取引の投資で利益を得られると持ち掛けられ、投資費用などの名目で、両方の相手から指定された口座にインターネットバンキングやATMから計約1億2000万円を振り込んだということです。

 

女性は、同様の手口で起きた類似の被害報道を知って不審に思い、警察に相談して事件が発覚しました。

 

秋田県内では、巨額の特殊詐欺被害が相次いで発生しており、同月17日には、60代の女性が1億3600万円を騙し取られる事件が発生したばかりでした。

 

 

 

警察は、SNSの広告にアクセスし、投資名目で現金を騙し取られる被害が全国で発生しているとして、注意を呼びかけています。

 

 

今回のFX詐欺事例のポイントを解説

今回のFX詐欺事例のポイントを解説

 

今回ご紹介したFX詐欺の被害事例は、秋田県に住む50代の女性がFX詐欺の被害に遭い、約1億2000万円を騙し取られるという事例でした。

この事件のポイントを詐欺返金110番が解説します。

 

SNS上に掲載されている投資関連の広告へアクセスする

 

近年、InstagramやFacebook上などのSNSに掲載されている投資関連の広告にアクセスしたことがきっかけで、投資詐欺に巻き込まれる事例が相次いで発生しています。

 

その手口は、実在する著名人や証券会社などの名を騙った広告や、投資で儲かるなどと謳った広告へアクセスしたのち、LINEアカウントの追加へ誘導し、やり取りを通じて投資へ勧誘してお金を騙し取るというものです。

 

SNS上に掲載されている投資関連の広告にアクセスし、LINEアカウントの追加へ誘導された場合は詐欺だと考えられるため、LINEアカウントを追加しないようくれぐれもご注意ください。

 

 

 

「FXや原油、金取引で利益が出る」と持ち掛けられる

 

FX詐欺では、「必ず利益が出る」「儲かる」といった言葉でFXへの投資を持ち掛けてきます。

 

ですが、FXをはじめとする投資とは本来、大きな利益が得られる可能性がある一方で、大きな損失を抱えるリスクがあるものです。

そのため、投資をする際は、メリットやデメリットをあわせた説明をすることが必要です。

 

にもかかわらず、FXや原油、金取引へ投資することで利益が得られるなど、メリットだけを誇張した説明で儲け話を持ち掛けられた場合は詐欺であるため、情報を鵜呑みにしないようくれぐれもご注意ください。

 

 

金融庁に登録されている事業者か確認する

 

FXをはじめとする投資詐欺では、SNS上に掲載されている投資広告や、投資関連のネット記事から投資詐欺へ巻き込まれる事例が相次いで発生しています。

 

ネット上の記事やSNS広告から投資をする場合は、実在する投資会社なのか、また金融庁の登録を受けている会社なのかを確認したうえで投資を行うようにしてください。

 

金融庁

免許・許可・登録等を受けている業者一覧

https://www.fsa.go.jp/menkyo/menkyo.html

無登録で金融商品取引業を行う者の名称等について

https://www.fsa.go.jp/ordinary/chuui/mutouroku/01.pdf

 

仮に、海外の投資会社であったとしても、日本居住者のため、または日本居住者を相手方として金融商品取引を行う場合、原則として金融庁への登録が必要です。

無登録事業者による詐欺被害が相次いでいるため、くれぐれもご注意ください。

 

 

FX詐欺の被害は返金できる?

FX詐欺の被害は返金できる?

 

当サイトに「FX詐欺の被害に遭った場合、返金請求できるのか?」というご相談が多数寄せられています。

 

結論からお伝えしますと、被害状況によって異なりますが、返金請求が困難になるケースが非常に多くなっています。

 

ですが今回ご紹介した事例では、現金を振り込んだということでしたので、振り込め詐欺救済法により、被害金の回復が叶う可能性があります。

振り込め詐欺救済法とは、銀行振込によってお金を騙し取られた場合に警察や振込先の金融機関に連絡を行えば、振り込んだ口座を凍結し、その口座の残高や被害額に応じて、被害額の全部または一部の返金を受けられるものです。

 

銀行振込による詐欺被害に遭った場合は、いち早く口座を凍結することで返金を受けられる可能性が高まります。

 

そのため、少しでも怪しい・おかしいと感じた場合、速やかに警察へ通報するようにしてください。

 

 

FX詐欺の被害には要注意!

FX詐欺の被害には要注意!

 

今回ご紹介したFX詐欺被害のように、近年の投資詐欺の被害額は非常に高額になるケースが増えています。

また、特殊詐欺の被害は70代以降の高齢者がターゲットになることが多い傾向にありましたが、近年の投資に関連する特殊詐欺では、40代以降と比較的若い世代でも騙されてしまう事例が相次いでいるため、年齢問わず非常に注意が必要です。

 

見知らぬ人に投資を勧誘された場合や、知人や友人に投資を勧誘された場合、SNSやマッチングアプリで知り合た人物に投資を勧誘された場合などには、金融サービスに関する相談窓口や警察相談専用窓口などを利用し、その投資は怪しくないか、詐欺ではないか、といった相談をしてみると良いかもしれません。

 

困ったときの相談窓口

<金融サービスに関するご相談はこちら>

●金融サービス利用者相談室

0570-16811(平日10:00~17:00)

※IP電話・PHSからは、03-5251-6811

<不審な電話などを受けたら>

●消費者ホットライン

188

●警察相談専用電話

#9110(平日8:30~17:15)

 

当サイトの願いは、FX詐欺の被害に遭う方が一人でも多く減ることです。

この記事を通して、少しでも多くの方が詐欺被害を未然に防げることを願っております。

 

FX詐欺の詳しい手口はこちらの記事でご紹介しています。

FX詐欺の手口

 

 

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