急増している電気料金詐欺には要注意!手口や見分け方を解説
 

目次

 

近年、電力に関する詐欺被害が急増しています。

 

NTTや大手電力会社などを騙り、電気料金の未納を知らせる偽の自動音声通話をかけ、お金を騙し取ったり、電気代が安くなると謳い、無断で電力契約を切り替えたり強引に電力の契約を迫る手口など、様々な被害が確認されています。

 

その背景には、2016年に電力小売り自由化の制度が開始されたことが被害増加の一因として考えられています。

 

そこでこの記事では、電気料金に関する詐欺の手口や見分け方について、解説していきます。

 

電気料金詐欺の手口

電気料金詐欺の手口

 

電気料金詐欺では、いったいどんな手口が使われているのでしょうか。

そこで、電気料金詐欺で良く見られる手口をご紹介します。

 

電気料金未納を知らせる偽電話

 

特殊詐欺の一種として、電気料金の未納を知らせる自動音声ガイダンスによる詐欺電話が確認されています。

 

NTTや電気協会を騙る音声ガイダンスで、「電気料金の未払いにより、数時間後に電気が止まります。番号の1を押してオペレーターの指示に従ってください」といった内容の偽電話をかけ、案内に従って番号を押すと、偽のオペレーターにつながり、偽の気料金を電子マネーで支払うよう指示されるということです。

 

その他に、音声ガイダンスの指示に従い操作を進めていくと、警察官らを名乗る人物が通話に出て、「カードや通帳を預かって調べる」などと嘘の説明をし、暗証番号を聞き取ったうえでキャッシュカードなどを送らせるといった預貯金詐欺につながる事例も確認されています。

預貯金詐欺の手口はこちら

 

 

各電力会社では、自動音声で電話をすることはないとして、注意を呼び掛けています。

当社もしくは関係会社から電話を差し上げる際には、必ず会社名、所属、氏名を名乗ります。
非通知または発信専用番号でのお電話や、自動音声で電話を差し上げることはございません。

東京電力ホールディングス

 

また、警察官が通帳やキャッシュカードを預かったり、暗証番号を聞き出したりすることはないとして、注意を呼び掛けています。

 

 

電気料金に関する嘘の訪問販売

 

訪問販売による電気料金詐欺では、大手電力会社からの委託であると嘘をつき、「電気代が安くなるので検針票を見せてください」と言われ、検針票を見せただけで契約先の電力会社が変更されていたという事例が報告されています。

 

その他にも、住んでいる賃貸マンションやアパートに訪問し、「マンション全体で契約する電気会社が当社に変わる」などと嘘をつき、電力会社変更手続きをさせられたという被害も報告されています。

 

検針票には、契約者の個人情報だけでなく、電力契約の切り替えに必要な情報が記載されているため、電力会社を名乗る人物が訪問してきても、安易に見せてはいけません。

 

また、「マンション全体で電力会社の契約が切り替わる」などといった訪問があった場合には、マンションやアパートの管理人や大家さんに連絡し、事実かどうかを確認するようにしてください。

 

訪問販売による電気料金詐欺は、10代や20代といった若い世代が狙われやすい傾向にあるため、新生活を始める際など電気料金に関する訪問販売にはくれぐれご注意ください。

 

 

電気料金詐欺の見分け方

電気料金詐欺の見分け方

 

電気料金詐欺は、二つのポイントを押さえておくことで、被害を防ぐことができます。

そこで電気料金詐欺の見分け方をご紹介します。

 

「電気料金が未納」という自動音声電話は詐欺

 

警察の発表によりますと、急増している電気料金詐欺のほとんどは、自動音声ガイダンスを使った「電気料金未納」を知らせるものだったといいます。

 

今まで特殊詐欺の電話では、自動音声を使った手口はありませんでした。

しかし、新たな手口として自動音声を用いることで、「自動音声ガイダンスに従って操作を進める人=詐欺に騙されやすい」とふるいにかけることができるということで、今後は自動音声ガイダンスを使った詐欺が増えていくと考えられます。

 

そのため、電気料金に限らず、お金に関する自動音声ガイダンス電話がかかってきた際は詐欺を疑い、電話を切るようにしてください。

 

また、見知らぬ電話番号には出ない、常に留守番電話に設定するなどの対策も効果的です。

 

 

「電気料金が安くなる」という電話や訪問は詐欺を疑う

 

営業電話や訪問販売にて「電気料金が安くなる」といったセールスを受けた場合、まずは詐欺を疑いましょう。

近年では、大手電力会社や大手電力会社の委託など、大手電力会社の名を騙り、不当に営業を行う事例が報告されていますが、実際には大手電力会社と全く関係がなかったということです。

 

なぜなら大手電力会社では、電話や訪問販売で電力契約の見直しの提案を行うことはないからです。

 

そのため、「電気代が安くなる」といった提案を受けた場合は、現在の契約内容を確認し、その場で契約しないようご注意ください。

また、個人情報を探る目的で偽の電話や訪問販売を行う悪質な業者もいるため、その点についてもあわせてご注意ください。

 

 

電気料金詐欺には要注意

電気料金詐欺には要注意

 

いかがでしたでしょうか。

電気料金に関する詐欺は、10代~高齢者など幅広い世代で注意が必要です。

 

一人暮らしを始めたばかりの方や新生活を始めたばかりの方は特に、訪問や電話による詐欺にはくれぐれもご注意ください。

また、自動音声ガイダンスによる特殊詐欺は今後急増していくことが予想されますので、ご家族にご高齢の方がいらっしゃる場合は、手口や事例を一緒にご確認ください。

 

当サイトとしての願いは、詐欺被害に遭う方が一人でも多く減ることです。

 

この記事を通して、特殊詐欺撲滅の一助になれば幸いです。

 

 

 

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