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フィッシング詐欺とは、メールやSMSを利用して偽サイトへ誘導し、ログインIDやパスワード、クレジットカード番号などの個人情報を盗み取る詐欺手口のことです。
2023年5月に報じられたニュースですが、フィッシング詐欺で数百万人分のパスワードを不正に入手した詐欺容疑で、男が逮捕された事例をご紹介します。
フィッシング詐欺の逮捕事例
電子決済アプリ「メルペイ」で、他人のアカウントを使って電子タバコを購入した詐欺の疑いで、中国人の男が逮捕されました。
その後の捜査で、逮捕された中国人の男のパソコンから、数百万人に上るIDとパスワード、1億件のメールアドレスが見つかり、フィッシング詐欺を働いていたとみて、不正アクセス禁止法違反容疑で男を再逮捕しました。
逮捕された男は、偽サイトに誘導するフィッシングメールを作ったり、ウイルス感染させたりしてIDやパスワードを抜き取っていたと見られています。
また、パソコンからは「友人を紹介すればポイントを付与する」など偽サイトへ誘導する案内文のほか、パソコンに感染させて個人情報を抜き取るためのコンピューターウイルスの作成法についての詳細な記述も見つかったそうです。
不正に入手したとみられるIDとパスワードは数百万件、フィッシングメールを送るために集めたとみられるアドレスも1億件確認されており、捜査関係者によると、これだけの不正データの押収は前例がなく、中国を拠点とする大がかりな詐欺グループがあるとみられています。
フィッシング詐欺の被害が急増中
フィッシング詐欺の認知度は高まっているものの、手口が巧妙化しており、フィッシング詐欺の被害は増加傾向にあります。
「フリマアプリからメールが届き、パスワードを入力したら約20万円の不正取引をされた」
「携帯電話会社を名乗るSMSが届き、IDとパスワードを入力したらキャリア決済を不正利用された」
こういった相談が、全国の消費生活センターに多数寄せられているといいます。
フィッシング詐欺の被害を防ぐためには、メールやSMS内のURLをクリックせず、無視することが大切です。
フィッシング詐欺の手口や被害事例は、こちらのフィッシング詐欺の返金方法を解説とスミッシングって何?被害に遭わないための対策を徹底解説!記事で詳しくご紹介していますので、あわせてご参照ください。
身近なフィッシング詐欺には要注意!
フィッシング詐欺は、ロゴやサイトを本物そっくりに作り、利用者を騙す悪質な詐欺手口です。
また、フィッシング詐欺の手口は巧妙化しているため、常に警戒することが大切です。
銀行口座やクレジットカードの使用状況などをこまめに確認し、フィッシング詐欺の被害に遭っていないか確認することも重要だと考えられます。
被害に気が付いたら、速やかに警察や国民生活センターに相談することをおすすめします。
当サイトとしての願いは、フィッシング詐欺の被害に遭う方が一人でも減ることです。
この記事を通してフィッシング詐欺の手口や見分け方などを把握し、被害に遭う可能性を減らせることを、願っております。