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ある日突然スマホが使えなくなり、不正送金の被害に遭ってしまうSIMスワップをご存じですか?
近年、勝手にSIMカードを複製されて、スマホを乗っ取られるSIMスワップの詐欺被害が急増しています。
SIMスワップは、被害者が気が付かない間に、銀行口座から不正送金されたり、キャリア決済を不正利用されたりするなど、非常に大きな被害を引き起こすため、注意が必要です。
そこでこの記事では、SIMスワップの手口や対策、被害に遭った場合の補償制度などについて、詐欺返金110番が解説します。
最近は詐欺の手口が巧妙化しているから、若い世代の方も油断せずにSimスワップの手口を知っておくことが大切だぞ!
SIMスワップの手口とは
SIMスワップとは、サイバー犯罪者が他者のSIMカードを不正に複製・利用することです。
ではいったい、SIMスワップはどのような手口で行われているのでしょうか。
そこで、SIMスワップの手口を3つのパートに分けて、ご紹介します。
- サイバー攻撃で個人情報を入手する
- SIMカードを勝手に再発行する
- 不正送金する
1.サイバー攻撃で個人情報を入手する
まず初めに、詐欺師はフィッシング詐欺などのサイバー攻撃を仕掛け、ターゲットの住所氏名などの個人情報を入手します。
そして、不正に入手した個人情報から被害者名義の運転免許証などの本人確認書類を偽造します。
最近では、偽造されたマイナンバーカードによる詐欺被害も多発しているよな!
2.SIMカードを勝手に再発行する
偽造した本人確認書類を使用して、被害者本人になりすまし、携帯ショップでSIMカードを再発行します。
再発行したSIMカードを利用することで、犯人は被害者の電話番号やSMSを自由に使える状態になるため、被害者が使っているSIMカードは自動的に解約されるでしょう。
そして、被害者が使っていた携帯電話は突然電波が入らない状態になることが考えられます。
SIMスワップ被害者の話によると、普段Wi-Fiを使っているから電波がなくなったことに気づかなかったケースもあるみたいだから、常に電波状況はチェックした方が良さそうね。
電波が立っていなかったら、SIMスワップの被害に遭っている可能性があるぞ!
3.不正送金する
複製したSIMカードで、不正送金や不正利用をします。
SIMカードの複製を手に入れた犯人は、SIMカードを端末に挿入するだけで、被害者の通話記録やメッセージ履歴、アカウント情報やクレジットカード情報など、被害者の個人情報の全てが手に入ってしまうのです。
電話番号認証も全て犯人側の携帯電話で行うことができるから、パスワードを変えることも容易いってわけさ。
SIMスワップが行われると、銀行アプリから不正送金や、携帯電話会社のキャリア決済を不正利用されるなどの被害が発生することが考えられるため、SIMスワップは悪質かつ被害が大きくなりやすい詐欺手口と言えるでしょう。
SIMスワップの被害事例
ではここで、SIMスワップの被害に遭った男性の事例をご紹介します。
兵庫県に住む男性(61)は、2022年、1000万円を騙し取られるSIMスワップの被害に巻き込まれました。
男性はある日、知人に電話をかけようとしたら繋がらず、携帯を確認したらアンテナが立っていなかったため、故障だと思い携帯電話ショップへ行ったといいます。
すると店員から「解約になっている」と告げられました。
男性は自分自身で携帯電話を解約した覚えがないことを店員に告げると、「SIMスワップかもしれません」と言われたことから事件が発覚。
被害に気が付いたときはすでにスマートフォンは乗っ取られており、銀行のアプリを経由して1000万円を不正送金されていたといいます。
銀行側も、高額な金が一度に引き出されたことから、本人確認のため被害者男性あてに連絡をしましたが、確認される相手はもちろん犯人であったため、不正送金を止めることはできなかったということです。
SIMスワップの一番怖いところは、電話番号やSMSを自由に使えてしまうから、いくらでも本人に成りすますことができる、という点だよな。
そうですね。こればっかりは気を付けようがないというか、どうしたらいいんでしょうか。
では、どうしたらSIMスワップの被害を防げるのでしょうか。
次項で詳しく解説します。
SIMスワップから身を守るための対策
SIMスワップの被害に遭わないためには、個人情報の流出を防ぐことがなにより大切です。
そこで、SIMスワップから身を守るための対策をご紹介します。
フィッシング詐欺に注意する
SIMスワップは、フィッシング詐欺で個人情報を盗み取られるところから始まります。
そのため、フィッシング詐欺には十分注意が必要です。
また、フィッシング詐欺被害に遭わないためには、メールやSMS内のURLリンクをクリックしないこと、安易に個人情報を入力しないことが大切です。
フィッシング詐欺の手口や対策は、こちらのフィッシング詐欺の返金方法を解説とスミッシングって何?被害に遭わないための対策を徹底解説!の記事で詳しくご紹介していますので、あわせてご参照ください。
通信が途絶えていないか確認する
SIMカードの複製に気が付く簡単な方法は、携帯電話の通信が途絶えていないか確認することです。
携帯電話の通信が途絶えていた場合は、直ちに携帯電話会社やご利用の銀行、クレジットカード会社などに連絡し、速やかにSIMの無効化や不正利用を防ぐ手続きを取りましょう。
すぐに対応することで、被害を受けずに済むケースもあるからな。
SIMスワップの被害は補償対象になる?
SIMスワップの被害は補償対象になるのか?という疑問を抱いている方も多いのではないでしょうか。
結論からお伝えしますと、被害内容によって補償される場合とされない場合があると考えられます。
では、それぞれ詳しく解説していきます。
- クレジットカードを不正利用された場合
- キャリア決済を不正利用された場合
- 銀行口座から不正送金された場合
クレジットカードを不正利用された場合の補償
SIMスワップの被害により、クレジットカードを不正利用された場合は、補償を受けられる可能性があります。
補償対象や補償内容は、各クレジットカード会社によって異なるため、ご利用のカード会社へご確認ください。
不正利用によるクレジットカードの補償を受けるには、60日以内に申告するなどのルールが定められている場合があるから、被害に気が付いたらすぐに連絡することが大切だぞ!
キャリア決済を不正利用された場合の補償
SIMスワップの被害により、キャリア決済を不正利用された場合は、補償を受けられる可能性があります。
各携帯電話会社により、補償内容は異なりますので、ご利用の携帯電話会社へご確認ください。
銀行口座から不正利用された場合の補償
SIMスワップの被害により、銀行口座から不正送金された場合は、補償を受けられる可能性があります。
しかし、被害に遭った方に「重大な過失」または「過失」が認められた場合、補償対象外となります。
不正送金されたお金が引き出されていた場合には、補償を受けられない可能性もあるため、速やかに対処することが望まれます!
各金融機関により、補償対象や補償内容は異なりますので、ご利用の金融機関へご確認ください。
SIMスワップの被害は警察へ相談!
SIMスワップの被害に遭ったら、速やかに警察へ相談し、被害届を提出しましょう。
SIMスワップで奪われてしまったお金は、返金請求をすることが非常に困難であることが考えられます。
そのため、まずは警察へ被害届を提出し、犯人を捕まえてもらうことが大切です。
犯人に返済能力があると認められれば、犯人から返金を受けることができる場合もありますので、被害に気が付いたら速やかに警察へ行くことをおすすめします。
SIMスワップには要注意!
SIMスワップは、生活に必要不可欠なスマホが突然使えなくなるだけでなく、詐欺被害にも遭ってしまうという非常に悪質な詐欺手口です。
SIMスワップの被害に遭わないためには、個人情報を適切に管理することがとても大切です。
二段階認証のセキュリティを厳しくするなど、セキュリティ対策の見直しをしてみるといいだろう。
SIMスワップ被害のきっかけはフィッシング詐欺であることが多いため、フィッシング詐欺にはくれぐれもご注意ください。
当サイトとしての願いは、フィッシング詐欺を始めSIMスワップ被害が撲滅することです。
フィッシング詐欺の手口や最新事例などは、こちらフィッシング詐欺の返金方法を解説とスミッシングって何?被害に遭わないための対策を徹底解説!の記事をあわせてご参照いただけますと幸いです。