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高齢者をターゲットにした特殊詐欺の被害は増加しています。
テレビや新聞で大々的に報じられているにもかかわらず、特殊詐欺の被害はなかなか減りません。
なぜなら、特殊詐欺の手口も巧妙化しており、次々に新しい手口の詐欺が発生しているからです。
そこで今回は、預貯金詐欺の手口や対策を、解説していきます。
預貯金詐欺の手口とは
預貯金詐欺とは、警察官や金融機関、役場の職員などを装い、キャッシュカードの交換が必要などと嘘をつき、預貯金通帳などを騙し取る詐欺の手口です。
ではいったい、どのような手口でキャッシュカードを騙し取っているのでしょうか。
そこで、預貯金詐欺の手口をご紹介します。
警察官を装う手口
預貯金詐欺で、警察官を装った詐欺師の手口をご紹介します。
- あなたの口座が犯罪に利用されている
- 個人情報が悪用され、預金が不正に引き出されている
- 被害を防ぐため、今すぐキャッシュカードを預かる
などと言い、キャッシュカードを騙し取る手口です。
自治体や金融機関などの職員を名乗る手口
預貯金詐欺で、自治体や金融機関などの職員を名乗る詐欺師の手口をご紹介します。
- 税金の還付金が受け取れる
- 還付金を振り込むが、口座が古くて振り込めない
- 還付金を振り込むため、キャッシュカードを変更する必要がある
還付金や給付金などを受け取るために、キャッシュカードを変更する手続きが必要と嘘をつき、キャッシュカードを騙し取る手口です。
百貨店や家電量販店の職員を騙る手口
百貨店や家電量販店の職員を騙る詐欺師の手口をご紹介します。
- あなたのカードで不正に買い物しようとしている不審者がいる
などと言い、その後、警察官を騙る詐欺師から「今持っているキャッシュカードも被害に遭うおそれがあるのでカードを預かる」などといった嘘の内容で、キャッシュカードを騙し取る手口です。
預貯金詐欺での犯行の流れとは
預貯金詐欺では、キャッシュカードを騙し取ったあと、どのようにして不正にお金を引き出すのでしょうか。
預貯金詐欺での犯行の流れを解説します。
1.電話をかける
預貯金詐欺は、自治体や金融機関の職員などを装い、「キャッシュカードの交換が必要だから、自宅へ訪問します」などといった内容の電話をかけてきます。
2.家を訪問する
自治体や金融機関の職員を装った詐欺師が、キャッシュカードを取りに自宅まで訪問します。
そして、「カード変更手続きのため暗証番号を教えてください」などといい、暗証番号を聞き出します。
3.奪い取ったカードでお金を引き出す
その後、騙し取ったキャッシュカードと、聞き出した暗証番号で、お金を不正に引き出します。
預貯金詐欺被害を防ぐための対策5選
預貯金詐欺の被害に遭ってしまったら、返金の可能性は非常に低いと考えられます。
そのため、預貯金詐欺の被害は未然に防ぐことが何より大切です。
そこで、今すぐできる5つの対策をご紹介します。
キャッシュカードを他人に渡さない
自治体・銀行協会などの職員がキャッシュカードを預かりに来ることは絶対にありません。
預貯金詐欺を働く詐欺師は、様々な口実でキャッシュカードを預かろうとします。
ですが、どんな理由であっても、「キャッシュカードを預かります・交換します」といった内容は100%詐欺ですので、くれぐれもご注意ください。
暗証番号を教えない
自治体・銀行協会などの職員が暗証番号を聞いてくることは絶対にありません。
様々な口実でキャッシュカードを預かり、言葉巧みに暗証番号を聞き出そうとします。
「手続きのため4桁の暗証番号を教えてください」などといった言葉は100%詐欺ですので、騙されないよう十分ご注意ください。
迷惑電話防止機能付き電話機を活用する
自宅に固定電話を設置している方は、迷惑電話防止機能付き電話を活用してください。
迷惑電話防止機器の機能は、相手に通話を録音する旨のアナウンスが入ったり、電話の着信音とともに注意喚起のアナウンスをしてくれるものです。
預貯金詐欺をはじめとする特殊詐欺の被害も防ぐことができるため、ぜひ設置の検討をしてみてください。
在宅中も留守番電話に設定する
在宅中も常に留守番電話に設定することは、詐欺対策として有効です。
電話帳に登録している番号以外の電話に出ないようにするだけで、詐欺の被害に遭う確率をグッと減らすことができます。
万が一、留守番電話に怪しいメッセージが残っていたら、迷わず「#9110」に電話で相談してください。
日ごろから家族や親族と連絡を取り合う
詐欺被害を未然に防ぐためには、日ごろから家族や親族と連絡を取り合うことがとても大切です。
何か怪しい出来事が遭った際に、すぐに相談できる環境があると、詐欺被害に遭う可能性をグッと減らすことができます。
家族や大切な人を詐欺被害から守るためにも、こまめに連絡を取り合うことを意識すると良いでしょう。
預貯金詐欺被害の相談先
では、実際に預貯金詐欺の被害に遭ってしまった場合はどうすればよいのでしょうか。
そこで、預貯金詐欺の被害に遭ってしまった場合の相談先をご紹介します。
怪しいかも?と思った時の相談先
怪しい電話がかかってきたら、まずは警察相談専用窓口または消費者ホットラインへ相談してみることをおすすめします。
警察相談専用窓口(電話番号) | #9110 |
消費者ホットライン(電話番号) | 188 |
キャッシュカードを渡してしまった時の相談先
詐欺師にキャッシュカードを渡してしまったり、お金を不正に引き出されてしまった場合は、速やかに最寄りの警察に相談してください。
速やかに警察へ連絡することで、被害を最小限に抑えることができる可能性がありますので、絶対に一人で判断しないようご注意ください。
預貯金詐欺には要注意!
預貯金詐欺は、警察官などを装い、キャッシュカードを騙し取る非常に悪質な詐欺の手口です。
預貯金詐欺をはじめとるす特殊詐欺の被害は年々増加しており、手口も巧妙化しています。
そのため、家族や大切な人を詐欺被害から守るためにも、詐欺の手口や防犯対策を事前に知っておくことがとても大切です。
この記事を通して、預貯金詐欺の被害に遭う方が一人でも多く減ることを祈っています。
預貯金詐欺以外にも、高齢者をターゲットにした振り込め詐欺の被害が後を絶ちません。
振り込め詐欺も非常に悪質な詐欺手口ですので、こちらの振り込め詐欺の返金方法を解説記事もあわせてご参照いただけますと幸いです。