インスタグラマーが偽の副業案内の投稿でクレカ情報を不正入手し逮捕
 

目次

 

近年、モデルやTikToker、インフルエンサーなどの知名度がある人物が自身のインスタグラムアカウントで詐欺案件を紹介し、消費者が詐欺被害に巻き込まれるという事例が相次いでいます。

 

最近発生した事例では、登録者数90万人を超える人気TikTokerが、株式会社Tマネーと三井住友銀行のキャッシュバックキャンペーンを装った詐欺案件を紹介していたことが発覚し、多数の被害者が確認されました。

詳しくはこちらの記事でご紹介していますので、合わせてご参照ください。

 

そこでこの記事では、2023年9月、人気インフルエンサーの男性がインスタの副業案内投稿で詐欺行為を働いたとして、逮捕された事例をご紹介します。

 

詐欺案件紹介によるインスタグラマーの逮捕事例

詐欺案件紹介によるインスタグラマーの逮捕事例

 

恋愛リアリティショーに出演し注目を集めたメンズモデルで人気インスタグラマーの男(22)が、名古屋市に住む20代女性のクレジットカード情報を不正利用し約50万円の買い物をしたとして、私電磁的記録不正作出・同供用と窃盗の疑いで逮捕されました。

 

県警によりますと、被害に遭った女性は、人気インスタグラマーが投稿した偽の副業広告から応募したところ、消費者金融の会員登録に誘導され、知らない間に女性名義のクレジットカードを不正利用、さらに150万円の借入をされていたといいます。

 

逮捕容疑は、2023年2月、インターネットのショッピングサイトで被害女性名義のクレジットカード名義で、有名スポーツブランドのスニーカーなど9点、約50万円相当を購入したとしています。

 

被害に遭った女性は、逮捕された男がインスタグラムで投稿していた偽の副業広告から申し込むため、リンク先のLINEアカウントにアクセス、LINEでのやり取りの中で消費者金融への会員登録を指示され、クレジットカードも当時に発行しました。その際、IDやパスワードをLINEで伝えたということです。

これらのIDとパスワードで不正に買い物をされたほか、3社から50万ずつ計150万円が借入されていたといます。

 

逮捕された男は、「アンケートに回答すれば一社8000円を受け取れる」と偽の副業広告を投稿し、会員情報を入手したとみられています。

 

警察は、背後に詐欺グループが存在し、人気インスタグラマーに詐欺案件を紹介させていたとみて捜査を進めているということです。

 

 

今回の逮捕事例のポイントとは

今回の逮捕事例のポイントとは

 

今回ご紹介した人気インスタグラマーの逮捕事例は、偽の副業広告を投稿し、応募してきた人に対して消費者金融への会員登録へ誘導、ID・パスワードを聞き出して不正利用、借入するというものでした。

 

ではここで、この逮捕事例のポイントを解説します。

 

 

消費者金融への会員登録へ誘導する

 

近年、人気インスタグラマーやインフルエンサーが紹介したキャンペーンや広告が詐欺案件で、指示通りに登録を進めると消費者金融への会員登録へ誘導され、IDやパスワードを相手に伝えると不正に消費者金融で借入をされるという事例が相次いでいます。

 

消費者金融へ会員登録をするだけでは不正に利用されることはありませんが、ID・パスワードを伝えてしまうと勝手にお金を引き出されてしまいます。

 

キャンペーンや副業などと謳った広告へアクセスした際、消費者金融への会員登録を誘導されたら詐欺であると考えましょう。

また、消費者金融の会員登録に限らず、すべてにおいてIDやパスワードを第三者に伝えていけません。

 

消費者金融では、こうした事例が相次いでいることから注意喚起がなされています。

 

SNS等でキャンペーンを装いアイフルで契約するよう誘導し、現金をだまし取る詐欺にご注意ください。
インフルエンサーのインスタグラムのストーリーの閲覧者を当社のHPや申込フォームに誘導し、申込完了後に借入に必要となるIDやパスワード、認証コードを要求、閲覧者が意図しない第三者が現金をだまし取る事案が発生しております。

SNSを活用した詐欺にご注意ください

 

インフルエンサーによる案件以外でも、同様の手口で消費者金融の口座を開設するよう誘導された場合は詐欺であると考えられるため、くれぐれもご注意ください。

 

 

「インフルエンサー=信用できる」存在ではない

 

今回の詐欺事例は、消費者側の「インフルエンサーが紹介している=信用できる」という心理を悪用した手口だと考えられます。

 

インフルエンサーは事務所に所属していることが多く、紹介する案件は事務所が精査していること場合もあるため、未然に詐欺案件を防ぐことができると考えられます。

ですが今回の人気インスタグラマーは、おそらく事務所へ所属しておらず、フリーで活動していました。

 

また、今まで発生したインフルエンサーによる詐欺案件紹介事例でも、事務所へ所属しておらず、フリーで活動していたことが分かっています。

 

フリーで活動しているインフルエンサーは、個人で仕事を選ぶことができるため、案件の精査が甘くなってしまう傾向にあるかもしれません。

 

そこを見越したうえでの人選だったのではないかとと考えられます。

 

今回の事例でインフルエンサーが紹介する案件全てが安全ではないことが明確に判明したため、消費者側も盲目的に信じるのではなく、怪しいと感じたら詐欺を疑い、商品購入や会員登録といった誘導に従わないようご注意ください。

 

 

消費者金融で勝手に借金された場合の対処法

消費者金融で勝手に借金された場合の対処法

 

今回の事例において、「勝手に消費者金融で借金された場合、返済義務はあるのか?」というご相談が寄せられました。

 

結論からお伝えしますと、おそらく返済義務が生じるのではないかと考えられます。

 

なぜなら、業者側から消費者金融での口座開設へ誘導され、IDやパスワードといった情報まで渡してしまっているため、消費者金融側が「勝手にお金を引き出されるという詐欺被害に遭ってしまったなら返済しなくていいですよ」という対応をとるとは考えられないからです。

 

また、各消費者金融では、こうした詐欺の手口があるという注意喚起をしているため、消費者金融側も詐欺の被害者となる可能性もあります。

 

では、被害に遭った場合どうしたらよいのでしょうか。

 

今回のような詐欺案件の被害に遭った方は、「警察へ被害届を出す」ことが正しい対処法といえるでしょう。

 

同様の手口で被害に遭った方もたくさんいらっしゃるため、警察が犯人逮捕へ動く可能性があります。

 

そのため、詐欺業者に個人情報を入力してしまった方や、勝手に借金された方は、速やかに警察へ相談、被害届を提出することをおすすめします。

 

 

インフルエンサーによる詐欺案件には要注意!

インフルエンサーによる詐欺案件には要注意!

 

この記事では、人気インスタグラマーやインフルエンサーによる詐欺事件をご紹介しました。

 

普段から信頼しているインフルエンサーであっても、盲目的に信じるのではなく、少しでも怪しい、おかしいと感じた場合には詐欺を疑うことも大切です。

 

「日本貸金業協会」によりますと、2021年度中に協会に寄せられた副業詐欺関連の相談は16件でしたが、22年度には95件に急増、95件のうち53件が20代の男女からの相談だったといいます。

同協会は、「借入の意思がない場合は、他人から頼まれても自分の名前で契約しないこと、契約してもIDやパスワードを絶対に他人に教えないで」と注意を呼び掛けています。

 

インフルエンサーによる詐欺案件以外でも、副業紹介サイトから副業を紹介された際に消費者金融で借入をさせられる被害事例も多数確認されているため、非常に注意が必要です。

 

今までの事例から、消費者金融への口座開設や会員登録へ誘導された場合は詐欺であると考えて間違いありません。

 

今後も同様の手口でインフルエンサーが詐欺案件を紹介する事例は増えていくと考えられますので、くれぐれもご注意ください。

 

 

 

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