近年の日本は、円安やエネルギー価格の高騰など様々な要因から物価の上昇が止まらない一方で、給料は上がらないどころか増税続きで実質賃金が低下するなど非常に厳しい経済状況が続いています。

 

昨今の物価高による生活費上昇の影響を受け、副業を始めようと考える方も多い中で、副業を始めようと考える方をターゲットにした副業詐欺が横行していることをご存じでしょうか。

 

「副業でお金を稼ぎたい」のに、副業詐欺でお金を騙し取られてしまっては元も子もありませんよね。

そこでこの記事では、2023年10月に発生した副業詐欺の被害事例をもとに、副業詐欺の手口について解説します。

 

2023年10月に報じられた副業詐欺の被害事例

2023年10月に報じられた副業詐欺の被害事例

 

副業詐欺の被害事例1

 

佐賀県に住む30代の女性が副業のネット広告にアクセスし、そこで知り合った人物から約140万円を騙し取られる詐欺被害が発生しました。

 

警察によりますと、被害に遭った女性は、副業のネット広告を通じて知り合った自称女から「紹介する副業サイトに登録し、参加費を払って簡単な作業をするだけで参加費以上の報酬が得られる」などと持ち掛けられたといいます。

話を信じた女性は、参加費5万円を指定された口座に振り込み、作業の報酬として約7万円を受け取りました。

 

その後、「参加費を上げれば更に報酬を受け取ることができる」「送金手続きに不手際があったので手数料を払ってほしい」などと言われ、女性は指定された口座に複数回に渡り、約130万円を振り込んだということです。

 

お金を振り込んだにもかかわらず、報酬の支払いがないことを不審に思った女性は詐欺を疑い、警察に相談し被害が発覚しました。

 

 

副業詐欺の被害事例2

 

北海道に住む20代の女性が、副業のネット広告にアクセスし、そこで知り合った人物から現金300万円をだましとられる詐欺被害が発生しました。

 

警察によりますと、被害に遭った女性は、SNSで表示された「簡単・在宅・スマホ一台」などと記載された副業広告にアクセスしたところ、LINEアカウントの追加へ誘導されたといいます。

その後、副業サイトの管理者を名乗る人物から、LINEのメッセージで「タスクをこなすと報酬がもらえる」「これから有名になる人のSNSに“いいね”をしてそのスクリーンショットを送信するだけの簡単作業」などと説明を受けました。

 

女性が指示されたタスクを完了させると、女性の口座には報酬として3回に渡り計8900円が振り込まれたといいます。

 

そして、管理者を名乗る人物から「一日に3回、振込額に応じて高額な報酬がもられる福利厚生タスクがある」という説明を受け、指示された口座に5000円を振り込んだところ、女性の口座には7850円が振り込まれました。

その後、女性は3回に渡り300万円を振り込んだところ、銀行から「外国人名義の口座に多額の振り込みをしているが、詐欺ではないか」と指摘され、警察に届け出たということです。

 

女性は報酬を管理するため、指示されたアプリを使用していました。

そのアプリ内では、300万円を振り込んだ報酬として約420万円が振り込まれるとされていましたが、実際の口座にはふりこまれていなかったといいます。

 

警察は詐欺事件として捜査するとともに、副業を騙って高額の現金を要求された場合は詐欺であるとして、警察に相談するよう注意を呼び掛けています。

 

 

副業詐欺の被害事例のポイントを解説

副業詐欺の被害事例のポイントを解説

 

今回ご紹介した副業詐欺の被害事例には共通点があります。

そこで、被害事例のポイントを詳しく解説していきます。

 

副業のネット広告へアクセスする

 

近年、InstagramやFacebookなどのSNS上に掲載されている副業広告にアクセスしたことがきっかけで、副業詐欺の被害に遭うケースが非常に増えています。

 

副業広告では、実在する会社名やロゴを無断使用したり、「スマホ一台・簡単作業・完全在宅」などと好条件かつ高収入を謳ったりなど、あの手この手で希望者を募っています。

 

副業詐欺の大きな特徴は、広告にアクセスをすると”LINEアカウントの追加へ誘導される”という点です。

LINEアカウントの追加へ誘導する手口は、副業詐欺の他に投資詐欺でも確認されているため、インターネット上に掲載されている広告からLINEアカウントの追加へ誘導された場合は詐欺だと考えてください。

 

また、「スマホ一台・簡単作業・完全在宅」など、好条件すぎる場合も副業詐欺であると考えられるため、騙されないようくれぐれもご注意ください。

 

 

最初は報酬を受け取れる

 

近年の副業詐欺の傾向では、いきなり大金の支払いを要求される手口ではなく、初めのうちは少額の報酬を数回支払うことで相手を信用させた後、大金を騙し取るという手口が増えています。

 

今回ご紹介した副業詐欺の事例でも同様に、最初のうちは複数回に渡り報酬が支払われていましたが、高額費用を振り込んだ後には報酬が支払われなくなっています。

 

副業とは本来、お金を稼ぐために行うものであるにもかかわらず、参加費や立替金といった支払いが必要なこと自体が不自然です。

そして、「簡単すぎる作業なのに高収入が叶う」仕事は存在しません。

 

経験不問で応募できる真っ当な副業の相場は時給1000円前後が妥当であるため、それ以上の報酬額が掲示されている場合は詐欺の可能性を疑いましょう。

 

 

詐欺広告による投資詐欺にも要注意

詐欺広告による投資詐欺にも要注意

副業詐欺の他に、投資に関する広告から投資詐欺に巻き込まれる事例も多発しています。

 

投資に関する詐欺広告では、前澤友作氏や堀江貴文氏、ヒカキン氏など、著名人の画像を無断使用しているケースが多く見受けられます。

また、経済アナリストの森永卓郎氏の画像が無断で使用されている広告も確認されています。

 

これらの方々は、ご本人の口から「無断使用されている」と明言されており、事の深刻さが窺えます。

 

↑実際に確認された詐欺広告の一例↑

 

前澤氏は、一連の事件は無断使用されている著名人の方々の名誉にかかわるとして、Meta社に対し内容証明を送付し、詐欺広告への適切な対応を要請したということですが、Meta社では今だ詐欺広告に対する規制や対処は全くされていない状況です。

 

そのため、投資に関する広告で、著名人や芸能人の画像が使用されていた場合は、全て詐欺だと考えた方が安全といえるでしょう。

 

投資に関する詐欺広告については、こちらの記事で詳しく解説していますので、あわせてご参照ください。

 

 

副業詐欺には要注意!

副業詐欺には要注意!

 

この記事では、副業の広告にアクセスしたことがきっかけで副業詐欺の被害に遭った事例や、その手口について解説しました。

 

もちろん、真っ当な副業は存在していますが、インターネット上に存在している副業の多くは詐欺的なものだと考えられます。

投資や副業など、お金儲けに関連した広告をSNSやネットで見つけた場合は、全て詐欺だと考えた方が安全かもしれません。

 

 

副業詐欺の特徴
  1. ネット上の副業広告は詐欺を疑う
  2. 実在する企業を騙る場合があるため要注意
  3. 「好条件かつ高収入」は詐欺
  4. LINEアカウントの追加へ誘導された場合は詐欺

     

    日本国内では、賃金はあがらないものの物価高が続いていることから、副業で収入を確保したいと考える方も増えていますが、一方でそういった心理を悪用した副業詐欺が横行しているため、騙されないようくれぐれもご注意ください。

     

     

    副業詐欺の被害に遭ってしまった場合は、まずは一度、詐欺返金110番までご相談ください。

     

    ご相談者様のプライバシーを守りながら被害回復に向けた無料のサポートを行います。

    ご相談者様のお悩みに無料でご回答を行うことができますので、まずはお気軽にご相談ください。

     

    副業詐欺の手口や返金方法は、こちらの記事をご参照ください。

    副業詐欺の手口・返金方法

     

     

     

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