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「残高を送ってくれたらポイントを上乗せして戻す」などと存在しないキャンペーンを装い、相手に残高を送らせた後に連絡を絶つというPayPay送金詐欺事案が、全国的に確認されています。
驚くべきことに、Twitterで被害報告をしている被害者のアカウントなどを見ても、PayPay詐欺の被害者は高校生など未成年の被害者も多い様子なのです。
そこで今回は、高校生ら数十人がPayPay送金詐欺に関わったとして、警察が事情聴取を行っている事例についてご紹介します。
詐欺関与の疑いで高校生らを事情聴取
とある公立高校で、生徒ら数十人が電子決済アプリを使って、第三者から不正に送金させていた疑いがあり、警察から事情聴取を受けたとのこと。
教育委員会は「詐欺疑いの事案があったことは知っている。警察が捜査中なので詳細は答えられない」としている。
関係者によると、生徒が使ったとみられる電子決済アプリは「PayPay」で、学校内の交友関係の中で、不正行為が広がった可能性があるという。
今回事情聴取された高校生らは、ペイペイで送金された金額を「倍増して返す」などとうたい、送金された金銭をだまし取る詐欺行為に関わった疑いが持たれている。
事例の解説
今回ご紹介した、PayPay送金詐欺の事例について、詐欺返金110番が解説します。
①加害者が高校生ら数十人
今回、PayPayを使用した不正送金による詐欺の疑いが持たれたのは、未成年である高校生らでした。
Twitterやインスタ(Instagram)を使って、お小遣い稼ぎ感覚でやり取りしているケースが目立ち、加害者・被害者ともに未成年であることが多い様子が見受けられます。
詐欺をしている、という自覚がないままPayPay送金詐欺の加害者になっている人もいるかもしれませんが、高校生とはいえ、集団での詐欺行為を行っていたことから、何らかの罪に問われることが考えられます。
気軽な気持ちで他人からお金を騙し取るような行為は、決してしないようご注意ください。
②PayPayを使用した詐欺行為
PayPayは、実名などの個人情報を表示せずに送金できることから、匿名性が高く、犯罪や詐欺行為でも使用されやすい傾向にあります。
PayPayの公式ホームページでも注意喚起がされているので、あわせてご確認ください。
当社では見知らぬ相手との残高のやり取りは推奨しておりません。
SNS上でこれまでにやり取りがある相手であっても、氏名・携帯番号・固定電話番号・住所などで相手を十分に確認し、確認できない場合や少しでも怪しい場合は取り引きをしないようご注意ください。
また、ログインに必要なIDやパスワード、SMS認証コードなどを第三者に共有しないようにしてください。
返金が困難なPayPay詐欺には要注意!
今回ご紹介したようなPayPay送金詐欺は、今後も増加していくことが考えられます。
基本的に、相手側にメリットが一切ない、消費者側だけがメリットを享受できる提案は詐欺だと思ってよいでしょう。
PayPay詐欺における返金解決方法が全くないわけではありませんが、取り返すための費用が被害額を上回り結果泣き寝入りするケースが多いことも事実です。
また、被害者が高校生や未成年が多く見受けられるうえに、一度だけの被害ではなく、2回3回と複数回騙されている方もいらっしゃいます。
これ以上騙されないように、また新たな詐欺に引っかからないように、手口や実態などを知ることが重要です。
こちらの記事で、詳しくご紹介していますので、あわせてご参照ください。
PayPay詐欺の被害については、警察や国民生活センターが相談を受け付けています。
ペイペイ詐欺の被害に遭ってしまった場合には、速やかに警察や国民生活センター窓口へご相談ください。