ロードサービスによる詐欺まがいの高額請求トラブルが急増!
 

 

車の走行中に事故や故障などのトラブルが発生した際に依頼するロードサービスですが、近年、悪質なロードサービス業者による詐欺まがいの高額請求トラブルが相次いでいます。

 

インターネットで依頼したロードサービスに関する相談件数は、2022年度に急増しており、前年度の約3.3倍にまで増加しています。

 

「インターネットで依頼したロードサービス」に関する相談件数の推移

(引用:国民生活センター

 

国民生活センターの発表によりますと、被害者は20代や学生が多く、自動車トラブルになれていない消費者がトラブルに巻き込まれているケースが多いということで、非常に注意が必要です。

 

そこでこの記事では、ロードサービスによる被害事例と、トラブルに巻き込まれないための対策について、解説します。

 

 

ロードサービス高額請求トラブルの事例

ロードサービス高額請求トラブルの事例

 

2023年9月に報じられた、ロードサービス高額請求の被害事例をご紹介します。

 

被害者は、大阪府に住む20代の男性です。

2023年2月の朝、車を運転中に突然ネコが飛び出してきたため、とっさにハンドルを左に切ったところ、標識に激突。自走できない状態になってしまったといいます。

 

事故を起こしてしまってパニック状態の男性は、警察に通報後、スマホでロードサービス会社を検索しました。

「大阪 レッカー」と検索すると、検索結果の一番上に「基本料金3480円」「最短10分」と書かれたレッカー業者を発見。

 

男性はロードサービス業者に電話をかけると、「神戸から向かうので二時間半ほどかかります」「料金は8万円ほど」と言われ、ホームページで見た金額とかけ離れていることや、神戸から大阪に向かうなど違和感を覚えたといいますが、相場も分からなかったため、男性は業者に依頼をしました。

 

業者が到着したのは依頼から3時間後。そのうえ、レッカー車ではなく乗用車に乗ってやってきたといいます。

 

そして業者は男性の車を確認し、請求した費用はなんと「24万円」でした。

 

男性はその後、保険会社や車屋さんに相談した際、不審な点を指摘され、騙されたことに気が付いたということです。

 

 

ロードサービス高額請求トラブルの手口を解説

ロードサービス高額請求トラブルの手口を解説

 

ロードサービスに関する相談では、相場より高い費用を請求されるトラブルが多いです。

そこで、ロードサービストラブルで良くみられる手口をご紹介します。

 

事前説明のない費用を請求される

 

詐欺まがいのロードサービス業者によるトラブルでは、事前説明のない費用を請求され、高額になる事例が相次いでいます。

 

緊急対応費や祝日対応費、消費税を足した合計7万円を請求された。

国民生活センター

 

バッテリー上がり基本料金2,480円と表示されていたのに、実際には5万円超の請求をされた。

国民生活センター

 

脱輪トラブルでロードサービス業者に連絡したところ、「5万5000円」と言われ、高すぎると思いキャンセルを申し出たら約9,000円のキャンセル料を請求された。「納得できなければキャンセル可」と書かれていたのにおかしい。

国民生活センター

 

悪質なロードサービス業者は、特別対応費やキャンセル料など、事前説明のない料金を上乗せして請求する手口が多く見られおり、自動車トラブルに見舞われた際、焦りやパニックで冷静な判断ができなくなっている消費者の心理を悪用し、詐欺まがいの行為を働きます。

 

 

一般社団法人日本損害保険協会から注意喚起がなされていますので、あわせてご参照ください。

最近、インターネット広告で格安・迅速・高品質であることを強調している一部のロードサービス業者に連絡をした結果、「広告と異なる高額な費用請求を受けた」「広告に記載のない多額のキャンセル料を請求された」「保険会社と提携していると虚偽の説明がなされた」などの問い合わせが損害保険会社に寄せられています。

ロードサービス業者との料金トラブルにご注意ください

 

 

当初の表示料金とかけ離れた高額請求をされた場合は、すぐに契約をせず、納得できない場合はきっぱりと断るようにしてください。

その際、業者に脅されたり無理やり契約を締結させられたりした場合は、迷わず警察に連絡をしましょう。

 

 

業者から虚偽の説明をされる

 

詐欺まがいのロードサービス業者によるトラブルでは、業者から虚偽の説明をされる事例が相次いでいます。

 

ロードサービス業者に自動車保険に加入していると伝えたところ「保険金がでる」と言われた。費用15万円を請求されたが、保険金が出るものと思って支払った。しかし保険会社から全額は支払えないと言われた。どうしたらいいか。

国民生活センター

 

エンジンがかからなくなったためロードサービス業者に依頼した。ガス欠の可能性もあると思ったが、バッテリー交換を促され、6万円を請求された。後日、付帯保険で原因を調べてもらったところ、やはりガス欠であったことが判明した。

国民生活センター

 

実際には保険金で賄えないにもかかわらず、「ロードサービス業者に支払ったお金も保険金の請求ができる」といった虚偽の説明をする悪質な業者が確認されています。

 

保険会社によって異なりますが、自動車トラブルが発生した際に、自分でロードサービス業者を手配してしまうと保険金を負担できないというところもあるため、注意が必要です。

また、実際には問題のない部品の交換をして、費用を水増し請求する悪質な業者も確認されています。

 

自動車に乗る際は、自身が加入している保険内容や、事故やトラブルが発生した際の流れなどを見直してみるとよいでしょう。

 

 

ロードサービストラブルを防ぐ対策

ロードサービストラブルを防ぐ対策

 

では、自動車走行中に事故や故障などのトラブルが発生した際、どのような点に注意をすればよいのでしょうか。

 

そこで、ロードサービストラブルを防ぐ対策をご紹介します。

 

 

インターネット検索結果を信用しない

 

悪質なロードサービス業者による高額請求トラブルの多くは、インターネット検索で上位に表示されていた業者へ依頼したところ、トラブルに巻き込まれたという事例が多く見られています。

 

ここで一番大切なことは、「インターネット検索結果で上位に表示されている=優良業者」ではないということです。

 

事故やトラブルが発生した際は、焦って正常な判断ができない状態になりがちですが、インターネットでロードサービス業者を検索するのではなく、まずはご自身が加入している保険会社に連絡しましょう。

 

 

信頼できる業者へ依頼する

 

自分が加入している自動車保険でロードサービスが利用できるかわからない、自分がどの保険に加入しているか忘れてしまった、というケースもあるかもしれません。

 

そのような場合は、一般社団法人日本損害保険協会の会員会社のロードサービスを利用したり、JAFを利用したりすることがおすすめです。

「JAFは会員しか利用できないのでは?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、料金こそ異なりますが、会員以外でも利用できるのです。

 

 

信頼できるロードサービス業者

一般社団法人日本損害保険協会
会員会社ロードサービス窓口一覧

JAF
JAFを呼ぶ

 

 

ロードサービスに関するトラブルには要注意!

ロードサービスに関するトラブルには要注意!

 

自動車のトラブルや故障、事故が発生すると、パニック状態になり、冷静な判断ができなくなってしまいがちです。

 

万が一、ホームページで表示されていた金額と請求額が大き異なる場合などは、特定商取引法の訪問販売によるクーリングオフ等が適用できる可能性があります。

事前説明のない費用やキャンセル料でトラブルになった場合には、最寄りの消費生活センターにご相談ください。

 

☎消費者ホットライン「188」番

 

また、ご自身が加入している自動車保険の契約内容や、事故や故障などのトラブルが発生した際の対応法など、あわせて見直してみるとよいでしょう。

 

この記事を通して、悪質なロードサービス業者による高額請求トラブルの被害に遭う方が一人でも減ることを願っています。

 

ロードサービス業者以外にも、車買取に関するトラブルも急増していますので、あわせてご参照ください。

車買取詐欺の手口・返金方法

 

 

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